世代交代!?


ヤナギさんがいなくなり数週間で頭角を表したティ


口調がヤナギさんとそっくり。ヤナギさんプラス嫌味がついてきている。

ヤナギさんの一言よりティの一言の方がイラッとくる。

イラッとポイントを確実につついてくる感じ。

ヤナギさんもあからさまにイライラして八つ当たりしてきたけどティも同じくらい八つ当たりしてくる。

ティの態度がコロっと変わったことで同じ病棟の人から全員に嫌われていく。

飲みに行くたびティの文句が必ず出てくる。


出勤時間も遅くなっている。だいたい15分前には来てたのに5分前にきている。

それもドスドス音も出てきた。

ドスドス音はヤナギさんよりは劣ってるけど。


ティさんとは1年目の時からちょくちょく話していたのでめちゃくちゃな八つ当たりはされなかった。

ツルさんはめちゃくちゃ嫌われていたのでめちゃくちゃ八つ当たりされていた。


ある日

ティが結婚した。

病棟のスタッフのほぼ全員が驚いて

「えー‼︎あんなんでよく結婚できたなー」

と言うていた。それはヤナギさんの時にめちゃくちゃ感じたのでティが結婚したことでは思わない。

ティは旦那の悪口は全く言わなかった。

嫌いにはなれなかった。みんな嫌ってたけど笑


嫌いになれなかった理由は不愉快な悪口は言わないことと扱いやすかった。

イライラしてたらちょっと良いこと言うとすぐ機嫌が良くなるから。ツルさんやティが嫌いな人が絡んでた時は放置してたけど。その対象にイライラしてると何を言うても不機嫌だったから。

ツルさんもティとは関わらないようにしてたのでスルー。

悪口の時点で不愉快やけど不愉快レベルが上がったようで人の生死や容姿などの改善できないような文句じゃなければ大丈夫。


また別日

ティと夜勤

3人夜勤。

1人は仮眠中。

ティから

「プーはゆとり世代なん?」

カルテを必死で書いてたらいきなりの質問。

「違いますよー。小学生の時は土曜も授業で新喜劇見るのに必死に帰ってましたしね。それに円周率は3.14で計算してましたよー。」

なぜか必死に取り繕う。

土曜の授業も小学生の途中で終わったけど…

円周率の計算は3.14やったけどね。3で計算してた時代あったよね?あれにはπを習ったあとだったので引っ掛からなかった。

3とかせこー‼︎って思った記憶がある。

「ゆとり世代はだいたい3歳くらい下からちゃいます?」

と適当に付け足して答えた。

するとティから

「うちゆとり世代嫌いやねんなー」

と言われた。意味が分からなかった。

嫌いっていうほど接点はない。学生指導くらい?

理由を聞くと

「楽してるやろ?」

とのこと。全っ然わからん‼︎

分からないとは言えないので返答を考える。

良い返事浮かばん‼︎焦っているとナースコール。

普段以上のスピードで対応。ナイス‼︎と感謝。

ナースコール対応はすぐ終わったけどトイレ行ったり巡視したりと時間をかけて詰所に戻る。

詰所に戻ると話題は変わっていた。

助かった。

これを書いてる時に、世代が分からなかったのでネットで調べてみた。

私はつくし世代らしい。ティは就職氷河時代かな?

こんな世代でくくらてもなー。つくし世代とか初めて聞いた‼︎

ちなみにヤナギさんも就職氷河世代。



次回

実習生






ヤナギさんがいなくなって数週間後


平和な日勤を送っている。

ややこしい人物が1人いないだけでこんなにもスムーズに仕事って進むんやなって実感。

ストレスもだいぶ減っている。


2年目研修では他病棟の体験?みたいな研修とオペ室体験みたいなことをさせられた。

私は産婦人科病棟に配置された。それぞれ1日の体験。


産婦人科病棟では2人で配属された。

外科病棟の人と私。

産婦人科病棟の師長から

「新生児対応と褥婦さんや婦人科患者さんをどちらかを対応してもらいます。話し合って決めて」

と言われた。

産婦人科か…実習の時は全く患者さんおらんかったから微妙やなーと思っていた。

外科病棟から来た人に

「どうしますか?」

と聞こうとして被せ気味に

「赤ちゃんみたい‼︎」

と言われた。

多分、人によっては図々しく感じるくらい笑。

師長に伝えた。

「すぐ決まったんやな笑」

とニヤっと笑われた。

この師長もなんか嫌な感じがした。

師長は40代くらい。ソバージュが特徴的だった。ファッションや流行に疎すぎる私でさえ、今時ソバージュ?ってくらい典型的だった。

ソバージュって言葉もよく出てきたなと思ったくらい。心の中でソバージュって呼んでた。

事前に勉強はしてきたが体験なのでバイタル測定と子宮の戻り具合や出血量くらいしか見れなかった。

午前中は案内やバイタル測定や清拭くらいで終わった。

午後からもバイタル測定や清拭をしていた。

あとは何故かリーダー業務をさせられていた。

リーダー業務とかしたことない‼︎

カルテに書かれた指示を受けて部屋担当に伝える。そんな感じをしなさいと言われた。

したこともないのでその日の日勤のリーダーに質問しまくる。

質問されたリーダーもめんどくさそうに答える。

見たこともない患者さんの指示を受けるとか不安でしかなかったし全く理解できなかった。

終業時間の10分前に自分の病棟に帰された。


病棟に戻り雑務をこなす。

ナカさんから

「産婦人科どやった?」

と聞かれたので正直に答えた。

ナカさんの声がちょい大きくなってた。

「え?なんで指示取ってるん?」

怒っている…顔も怖いけど目力がめっちゃ強くなってる…怖すぎる‼︎

「リーダー業務したことないって言うたんですけど…それでもいいからしてって言われて…」

さらに怖くなる。

ビビる…怖すぎるよ…

「2年目にリーダーさせるとかありえん‼︎ちゃんと注意しとくわ‼︎」

「ありがとうございます…」

よかった。私には怒ってない…

それにしても怖すぎるねん笑


オペ室体験ではマツコ師長が前日に勉強してこいって意味で勉強リストみたいな物を配ってきた。

麻酔の方法やどんなオペかみたいな感じだったはず。猛勉強。外科の教科書にそこまで詳しく書かれてなかったのでネット三昧。今よりかは断然、情報量が少ない。

当日、マツコ師長休みだった。

師長から嫌われているヘコヘコ主任が担当。

ヘコヘコ主任とは40代女性。マツコ師長に嫌われているが気にせずずっとヘコヘコして下手なゴマスリをしている。それでも嫌われているのでオペ室軍団の後ろの方を歩いている。めっちゃタバコ臭がキツい。

マツコ師長もタバコ臭キツい。


ヘコヘコ主任からオペ室案内。マツコ師長がいなければこの人はやたら上から目線で話してくる。

自分より下の者にはかなり態度悪い。

マツコ師長じゃなくても嫌われるわ…

ろくにオペ室も見学できず器具類の洗浄やパック詰めみたいなんをされた。

勉強してきた意味はなかった。

なんとなく終わった。


終業10分前に自分の病棟に戻された。

雑務をこなす。

ナカさんから

「オペ室どやった?」

と聞かれたので正直にこたえた。

「オペを後ろから少し観察したあとすぐに器具類の洗浄とかしましたよ。」

ナカさん

「マツコ師長おった?」

「休みでヘコヘコ主任が担当してくれました。」

「あー…あの人か…あの人なー笑」

「なんですか笑。教えてくださいよー笑」

「プーは空いてる日ある?」

「基本いつでも空いてますよー」

「じゃあこの、あとご飯行かん?」

「いいですよー。2人でですか?誰かいます?」

「サクラおるでー」

サクラさんとはナカさんの学校からの1年後輩で同じ病棟で私が入職する前に産休に入りこの前戻ってきた人。ハキハキ喋って注意するにも諭すような言い方でこれがあかんかったんはわかるんか?みたいな感じでダメなところを教えてくれる。

ナカさんとサクラさんはめっちゃ仲良い。


ナカさんとサクラさんのご飯にお呼ばれした。

ワクワクが止まらない。

事前にナカさんから聞かされていたんやろうけどすごくよくしてくれる。

何かあれば声をかけてくれて分からないとこも聞けば一緒に考えてくれる。めちゃくちゃ目をかけてくれている。


また仕事中だったので雑務をしているとどこからか

「はぁー?なんでこんなんもわかってないん?頭大丈夫ー?今2年目やろー?1年何してたん?ヤナギさんおらんくなって羽伸ばしすぎ‼︎」

と怒鳴っている人がいた。

ナカさんもサクラさんも私もびっくりして怒鳴ってる人を見る。

「え?なんで?」とボソっと言うてしまった。


ティさんがツルさんに怒鳴っていた。

まさか…まさかな…


まさか…と感じつつ業務終了。

ツルさんにコソッと聞く

「何があったん?」

「分からんねん…ただ翌日の検査予定を書いてたら急に怒鳴られたんよ…CFとか患者さんに言うてもわかりづらいよなー思って大腸検査でいいかな思って書き直してたらそんなことも分からんの?って怒鳴られた。ほんまに急すぎてびっくり。このあと飲みに行く?」

「今日は無理やねん…ごめん…明日行かへん?」

「わかったー」


んー…まさかね…


ナカさんとサクラさんとの飲み会はものすごく楽しかった。

2人へ結婚して子どももいるので急にはご飯行かれへんけど事前に約束してたら旦那さんや身内の人に頼める状況らしい。

サクラさんからティさんの話になった。

サクラさんが

「最近のティっておかしくない?」

ナカさん

「これからもっとくるな」

「えー…運動部で3年がいなくなった瞬間にちょー調子乗ってしごいてくる2年みたいな感じですか‼︎それかイジメられてた人がイジメ側に回る典型的な患者?なにしても

めちゃくちゃめんどいじゃないですかー」

サクラさん

「なにその例え笑おもろすぎやろ」

「的確ちゃいます?笑」

ナカさん

「何部やったん?」

「卓球部ですよ」

ナカさんとサクラさん何故か爆笑。

いまでもなんで笑ってたんか分からない。

ナカさん

「ティは調子乗るな‼︎気をつけー。」

サクラさん

「うちらおるから大丈夫やで」

「イケメン‼︎」

ヤナギさんがいなくなりサクラさんも復帰してナカさんと更に仲良くなった。



次回

ヤナギさんからティさんへ。世代交代。

2年目


4月になり私たちも看護師2年目


1年経過したところでひどい扱いは変わらず。

新しい子はどんな人たちかなーと少しワクワク。

ちょっとでも私たちから目が逸れますようにと希望を持っていた。


誰も来なかった


まだまだ厳しいままか…

儚い希望はついえた…


ある日

食事介助をしている時、40代くらいの由美さんから

「あんたらほんま1年よぉ頑張ったな」って言われた。

由美さんとはそこそこ喋ったりしていたが急にそんなことを言われると思わなかった。

「ありがとうございます。あの時、由美さんから頑張ってるって言われてなかったら辞めてましたよー笑」

と喋っていた。


実は看護師として半年くらい経った時に技術チェックしてもらう時に由美さんに頼んだ。

何回か行ってやっと合格をもらえた。

その時に

「全員見ててチェックの進み具合もプーが1番頑張ってるしな。これからも頑張るんやで」

と言うてくれた。

見ててくれた人がいたんや…と感動し続けることができた。

人によっては頑張れの言葉がしんどくなることもあるかもしれないけど私は頑張れた。


2年目になると怒られることも少なくなってきた。

ヤナギさんの理不尽な八つ当たりや無視は変わらず…ドスドス歩きも旦那の文句も変わらず。

家庭のことは分からんけど日勤でいるとほぼ旦那の文句を言うてる。機嫌がいい日でも言うてる。

「ムカつくわ」とかならかわいいらしいレベルやけど「死ねばいいのに」とかはなくない?

そこまで思うなら離婚すればいいのに…とずっと思っていた。子どもが欲しいから仕方なく一緒にいるらしいけど…

夫婦にしかわからんこともあるんやろけどね…

結婚はしたくないなと思った。あとなんでこんな人が結婚できてるんかなとも今でも不思議。

旦那さんの文句になるとみんなスルー。

子どもの話はほとんどなかったな…

ご飯何がいいかなっていう話題はあったけど…


理不尽に耐え日々を過ごす。

藤くんがヤナギさんにブチ切れた…

我慢の限界がやってきた。

いつものように暴言を吐かれていた。

その日は主任しかいなかった。

助けもなく主任も見て見ぬふり。

周りはヤナギさんより下。

誰も助けてはくれない。

仕事終わる直前ついに

「おばはんええ加減にせぇよ‼︎」

とすんごい低い声が聞こえてきた。

その場が凍りついた。

藤くんのキレ発言でヤナギさんもキレた。キレ散らかした。

藤くんは淡々と答えていた。

定時を少し過ぎたあとヤナギさんは帰っていった。


翌日、ヤナギさんは休み。

藤くんも来ていなかった。

私が師長から呼び出された。

昨日なにがあったか詳しく聞かれた。

1年目からの暴言や理不尽な八つ当たりのことを詳しく話し、我慢の限界がきたのだと話す。

師長から気付けなくてごめんと謝罪された。

ごめん言われても…と正直思ったが

「いえ…」

としか言えなかった。


さらに数日後

藤くんが辞めた。

ツルさんとめいも我慢の限界がきてたらしく師長に伝えていた。

ヤナギさんは変わらず暴言や理不尽八つ当たりをしてくる。


数ヶ月後

ヤナギさんが外科病棟に移動になった。

発表されたその日に3人で祝杯をあげた。

全員が喜んだ。

これで病棟が平和になる。

無視されることも理不尽八つ当たりをされることもなくなる。

ヤナギさんが移動して病棟の空気が穏やかになった。仕事ってこんなにやりやすかったんや‼︎こんなにフレンドリーなんや‼︎

天国にいるみたいだった。

ナカさんから連絡先を聞かれたりいろんな先輩とご飯に行ったりしていた。

ナカさんともご飯に行ったりした。

ナカさんは仕事ではめっちゃ怖くて厳しいけど仕事から離れるとめっちゃおもしろくてよく喋る人。

仕事でも休憩中は喋ってたけど。

あと医者にも機嫌良くしてもらうためによく喋ってた。

ヤナギさんの送別会があると思ってたがなかった。

多分、みんなから嫌われてたからかな…真実は分からんけど…

先輩たちとご飯に行っても一切、ヤナギさんの話題にはならなかった。


外科病棟へ移動後

ヤナギさんが命には直接関わらんけど大きいミスをした。それがすぐ発覚したが翌日から来なくなり辞めたとめいの親友?から聞いた。

めいがすぐに私たちに報告をくれた。

「日付け書くの忘れただけで無視するやつがなんの謝罪もインシデントレポートもなくトンズラ?エグすぎやろ‼︎」

「うちらが知らんだけでめっちゃミスしてたんかもよ?」

「同じ目にあえばいいのにー」

とか散々文句を言うて飲み明かした。


ヤナギさんという暴君?がいるだけで病棟の空気が変わる。

そういう人がいなくなっただけでのびのびと仕事ができるということが実感できた。

毎日毎日早くどっか行ってくれ‼︎と願っていた。

日勤が被るだけでストレスMAX。

イジメと実習で根性は多少あったが何度辞めようと思ったか…

簡単に辞めるとは言いづらい。

今なら早く辞めて次行き‼︎と昔の自分に言えるけどね笑

辛かった約1年半。

よく耐えたと思う。

イジメは2年実習は約2年半くらいかな…

よく耐えた。

と自分で自分を褒めた。



次回

え?ん?