昔聞いた、おお伯父の体験談・・・
南方戦線に、護送も無く送られる途中、魚雷攻撃で沈没する輸送船から脱出した後に、仲間と共に浮遊物に掴まって漂流した事。
星空の中、ふと気がつくと人数が減っていた事。
残った仲間に、声をかけても返事が無い。
確かめると、下半身が無く既に息をしてい無い。
更なるサメを引き寄せる危険を考え、泣く泣く仲間の指を剥がし、水葬とした事。
翌日偶然に通りかかった、輸送船に拾われた事。
戦死とされたが、生き延びて帰還し、祖母を驚かせた事。
自家製20数年物の梅酒を頂きながら、涙していた自分がいた事。
小笠原ダイビングの経験者として、黒潮の大海原で漂流する怖さを実感出来た事。
決して多くは語らない方に、貴重な話しをして頂いたが、語り継ぐ機会が無く、申し訳なく思う事。
ここに記する事で、本日の供養と感謝にかえさせていただきます。