世界の限界ってどこなんだろう……。
世界のさ……世界の果てのもっともっと果て……。
そんな場所があったとして……、
もし仮にボクはその場所に立つ事が出来たとしたら……
やっぱりボクは普通通りにその果ての風景を見る事が出来るのかな?って……。
これが当たり前って考えるって……なんか変だと思うんだよ。
だってそこは世界の果てなんだよ。
世界の限界なんだよ。
もしそれをボクは見る事が出来るなら……世界の限界って……ボクの限界と同義にならないかい?
だって、そこから見える世界は……ボクが見ている……ボクの世界じゃないか。
世界の限界は……ボクの限界という事になるんだよ。
世界はボクが見て触って、そして感じたものだ。
だとしたら、世界って何なんだろう。
世界とボクの違いって何だろう……って。
あるの?
世界とボクに差。
同じだよ。
だけど、他の人も同じように感じてるかもしれない……。
君だって、世界が私だと思ってるかもしれない。
そして、それはたぶん正しいんだと思う……。
ボクには分からないけど……たぶん君も世界の果てに立って、ボクと同じようにその姿を見るんだろう。
だから、君も世界と同じなんだ。
でもさ、やっぱりそれはおかしいんだよ……。
もし世界がボクであるならば……君が見ている世界はなぜ見えないんだろう?
ボクの世界に君がいるのに……君が見ている世界は見えない。
ボクは君が見ている世界を見た事がない。
それは、まるで互いに交わる事が出来ない平行の宇宙の様に……。
その存在を示唆する事はあっても……決定的にふれる事が出来ない……。
ボクは……君がいる世界が見えない……。
でも……、
それも本当なんだろうか?
ボクは君の世界を見た事がないんだろうか……。
あらゆる人々にそれぞれ平等にあらゆる世界があるのなら、
なぜその世界は一つになりうるのだろうか?
なぜそのたくさんの世界はここにあるんだろうか?
世界が一つになりうる理由。
……ボクはたまにこんな事を考えるんだ。
だから……
ボクは君を好きでいられたんだ。