隙間です

ずっと 人生は長いと思ってた

でも このごろ 短いと感じている

だから ずっと 想っていたい

好きだから

隙間より

心の隙間

           くちづけ

眠りたかったのだろう  静かに眠りたかったのだろう

空調の音だけが耳に聞こえる だれもいない最終の大阪行きの新幹線

手と手を触れ合いながら 僕らは同じ”過去”を運んでいた

なぜか ふたりとも 窓に見える流れる夜の景色は眼で見ようとしなかった

あまりにも 言葉に追いつめられ 胸の中のカラータイマーが鳴る寸前だった

昔 童話で読んだ 眠り姫のような 君の寝顔が優しすぎて 涙が溢れた 

ずっと ずっと 僕がそばにいるから もっと もっと 君を受け止めるから

そして 安らぎを求めるために 君に本当のくちづけをした




泣きたかったのだろう  おもいっきり 泣きたかったのだろう

タバコの自動販売機の前で 黒いベレー帽のうつむいた君

過去と過去が残酷すぎて 僕らは ”理由”もなく 繋がりあった

信じれば 信じるほど 哀しくなり どうしても 人に流されるまま人生だった 

自分の想っていたことと 裏腹に ”言葉”だけが ひとり歩きをしていた

平日の上野公園で撮った 僕らの未来の影 空が祝福してるようで 笑顔が零れた

ずっと ずっと 僕がそばにいるから もっと もっと 君を受け止めるから

そして 人生の空白を 改めるために また 二人は 手をつなぎ始めた



詩:隙間