生きている中で、人はどれくらい昔の事を記憶してるだろう

そう 考えると僕は一つ覚えている

●●数年前 父親の買ったばかりの車で上野公園に向かっていた

心地よい日差しと心地よい車の揺れ方で僕は、後ろ座席に”スヤスヤと”寝ている.

ドアが”バタン”という鉄の重感な音に、僕は起きる

父親がいないことに気付く  

(ただ聞いてみたら、煙草を自動販売機に買いに行ってたらしい)

ビックリして、私は小さな手でドアをあけ

必死に父親の顔を探す

今 思えば思うほど   くっきりと思いだす

どれだけ その時 私は、孤独を感じたのだろうか

小さな眼で父親を捜す

誰も知らない人

見たこともない町

天気は晴れている

お姉さんに声をかけられ、怖くて、寂しくて 泣いた事を思い出す

でも 僕は ここにいる

あれからどうやって 父親と出会えたのだろう

あの声をかけてくれたお姉さんは今 どこで何をしてるのだろう

その時は、

ありがとう

僕に声をかけてくれて

そこが 僕の

原点です