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ブログでのみご縁のある方々、大変ご無沙汰しております。
お陰様で日舞の会「桜の会」は順調に立ち上がり、
子ども達はそれぞれ4年生、2年生に進級の予定です。
毎日、照ったり降ったり、風が吹いたり凪いだりしながら過ぎていきますが、
私達は、みな元気です。
おかげさま、お陰様です。

Facebookは相変わらずまめに更新しています。
記事の投稿が煩雑なブログがついおざなりになっていまっていますが、
いまもこのブログに毎日のように立ち寄って下さる方々がおられると
立て続けに耳にしたので、
Facebookと重複するとは思いますが、ここに時々足跡を残そうと思います。


・・・・


車を降り立ち、稽古場に向かおうとしていると
年配の女性に声をかけられた。
「まあ!なんてきれいなんでしょう!
その着物といい、姿といい、お顔も…
何だか懐かしい。
今は着物のひとなんていないから。」
「ここで、踊りを教えているんですよ。」
「ああ、そうなの!何だか違うとおもったわ。」
饒舌に喋りながら
「ほんとに失礼よね。私はね、もう、これなんだから、許してね!」と
右手をぱーで
左手の指を4本立てた。
「私はね、すぐそこに住んでいるんだけど、家の回りをぐるっと歩いていたのよ。
もし私に子供がいたら、こんな変な格好で歩かしゃしないだろうけどね、ほんとに恥ずかしい。」
「いえ、そんなことないです…きれいにしておられますよ…」と言いかけた私を
大きな身ぶりで遮って
「いやいや!
ほんとにごめんなさいよ!
変なおばあさんに話しかけられて
あなた、迷惑だったでしょう。
またね。がんばってね!」
そのひとは、大きく手を振りながら、ゆっくりときびすを返した。
…最後まで言えなかった。
私は、あなたを知っていますよ。
開店したばかりのころ、
薬局に、よく来てくださっていたのですよ、と。