科目登録のため急遽、ネット環境がある首都マニラに戻ってきたので
ブログ更新しますw
3月1日にブレンダというマンギャン族の子供が結婚した。
彼女は17歳。日本の感覚からすると早すぎる年齢である。
早速彼女にお祝いの言葉を述べようと彼女の家に向かったが
そこで会った彼女は驚くべきことを口にした。
彼女いわく17歳というのはマンギャン族にしてみれば遅すぎる年齢なのだという。
どうにか17歳で結婚できてよかった、というのだ。
聞くとマンギャン族の平均結婚年齢は14歳~16歳。
なかには12歳で結婚する人もいるのだという。
フィリピンには離婚がない。
これは離婚が法律で禁じられているので一度結婚したら
一生別れることができない。
14~16歳と言ったら日本の中学生の年齢だ。
その年で一生別れることができない結婚など考えられるはずがない
と感じられた。
その後、麓の町で親元離れて高校に通っているマンギャン族のヒマという子と話したところ
彼女いわくマンギャン族の子供の結婚は親に強制されているところが多いのだという。
マンギャン族の親には子供を育てる養育費がない。
そのうえ家族計画などもっていないため子供が6人7人いる家なんてざらだ。
子供の親は14歳くらいの「適齢期」になった子供の負担を
花婿に押し付ける形で結婚させるのだという。
また彼女自身も無理やり結婚させられそうになって
半ば逃げるような形で麓の町に転がりこんできたらしい。
彼女は今回研修を行っているNGOが設立した学校のおかげで
頭の中が近代化された子供の一人だ。
まだ彼女は麓の町におりてきた唯一の高校生だが
恐らく今後は麓の町におりてくる高校生なども増えるだろう。
一人でも彼女のような人が増えることでマンギャン族全体の問題である
「親の無責任さ」という問題が解消されればいいのにと思った。