この一週間ほど、MDで聞いているアルバムは「ア・ロング・バケイション」である。「ロンバケ」というと、キムタクが出演していたドラマを思い出す人の方が多いのだろうが、私の世代は大瀧詠一しかない。

 

「君は天然色」を大音量でかけてみたり、「カナリア諸島にて」で涼しい気持ちになったり、「恋するカレン」で懐かしい気持ちになったりする時間は、ストレスの溜まる現在の生活のなかでは、まさに清涼剤である。


 このアルバムは81年に発売された。現在、インストとセットで20周年記念版が出ている。私の覚えているのはLP版だが、私の世代には少し早い。81年当時の私は、まだ「ピンクレディー」に熱中した小学生だったから、大学生になってからナイアガラの魅力を知ることになった。

大滝詠一, 松本隆, 大瀧詠一
A LONG VACATION 20th Anniversary Edition