不動産会社に就職した主人公・松尾。
売上至上主義の職場で、結果を出せない者に対する容赦ない罵声、暴力は日常茶飯事。有名大学出身だが結果を出せない松尾は、異動という名の戦力外通告を受ける。そこで出会った上司の指導で営業マンとしてのノウハウを身につけて…というストーリー。
まあ程度の差こそあれ、営業なんてみんなこんな感じなんだろうね。私も似たような職場にいたことがあるので、その頃のことを思い出して、あー
ってなった。
しかし、あからさまに退職を迫られても辞めない松尾って何?
それが明らかになっていくのかと思ったけれど、最後まで謎のままだった。自分を特別だと思い込んでいるから?プライド?いやそれならさっさと自分から辞めないかな?
むしろ根性論が染みついている体育会系みたいだけど。
テンポがよかったので一気に読み終えた。
エピソードがつながってなくて、ラストも尻切れトンボな印象だったので、読後、ん?ってなったけど。