私がいた会社は教材を販売していましたがまったく売れていなかったのですね。

私がこの会社に入社したころは確か
求人の記事にフルセットと言われる教材のパッケージが3万個
売れたと書かれていた気がします。

約20万円のパッケージが3万個。

まあ小さい会社では盛ることは多いので最初から信じてなどいなかったのですが。

でもまあ小さいながらも人を募集したり一応オフィスには20人くらいはいるし、少しは売れているんだろうと思っていました。

最初の3日間くらいは。

この会社、見た目だけで何にもありゃしないんです。

教材もただ〇語が話せる日本人とどこから来たのか不明な〇国人が教材を作ったことも無いのに作っていました。
国際特許!というのもセールスポイントだったのですが、これも他の会社が持っていてある日ホンモノに言い寄られ国際特許という言葉は社内で禁句に。

で肝心の売り上げですが…わかる限りでは週に1セット売れるかどうか。

月に5台売れれば良いほうって。


まあまあ代理店もあるみたいだし。
きっと代理店がばかすか売ってくれているに違いない!

代理店、全国に3つしかなくて下手すりゃ通算で2、3台しか売ってないみたい。

こんなんでよく広告を出したり人を増やせるなあ。気が狂ってんじゃないの?

というのが普通の、常識のある人の
考えですよね。

数千万かけて広告を出してまったく売れなくたってかまいません。

今まで出資してくれた方たちにこんなにお金をかけてます!なんで、もっと運転資金が必要です!と言えれば良しなんです。

さらに新たな投資家への擬似餌みたいなものなんです。

この餌のおかげで素人ばかりが集まったアムロ不在のホワイトベースみたいな会社にお金が集まるというからくりです。

ちなみに広告の費用をまともに払ったことなんてありません。

最初っから裁判で和解し分割で払うことが前提ですから。

ではお金はどこへ消えているんでしょうね?

このへんはまたの機会に。





実を言うと昨年末には考えていました。
この会社が資金ショートを起こす度に被害者が増えるというのはもはや社内の全員が知っていました。

なぜなら会社に物凄い数の苦情電話が殺到するようになったのです。

電話をいただくのはほとんどがご老人であったり、その身内の方でした。
私は役職につき給料が上がって部下を持つようになっていたため、本来なら会社のためにより一層の努力をしなければいけない時だったのですが…
「親子の絆を大事にするお手伝い」
というのが会社のアピールポイントであるのに、ほとんど何もわからないご老人を騙して成り立っている会社。
そこ
にいる自分に腹が立つようになっていたのです。
昨年秋、私は役職に就くにあたり就業時間内の禁煙を約束し、私生活でも禁煙するよう努力しますと上司に約束しました。

ですが、大きな入金があったと思われる日は寿司を食べ、海外へ仕事と称し赴いてはギャンブルと女遊びに勤しむその上司を見るたびに馬鹿馬鹿しくなりました。

ただし私には妻と子供たちがいるのですぐに辞めることは出来ない…
とりあえず転職サイトに登録だけはしておきましたが。

そして決定的にダメージを受けたのは3月11日、そう、あの大地震の直後でした。
私の部下にかかってきた電話。


被災地にいる娘にためにお金が必要なんです!少しでいいから返してください!

私たちにはこの類いの電話に応答してはならないマニュアルがあり、私は何度も同じ伝言メモを書き返事などしないであろう担当者へ渡しました。何回も、何十回も。

こんな日々を過ごしていることに嫌気がさし私はタバコに火をつけました。もうストレスも限界でした。


そんなある日わたしは上司に呼び出され禁煙してるのかと聞かれました。

いいえ吸っています。

上司は激怒。就業中も吸っているのを知っていると言ってましたが私は吸いません。吸えばこの豚みたいな上司に何を言われるかはわかりきっているし。
ただ私は冷めきっていました。
吸っていたら何かまずいでしょうか?そんな規則は無いし。
そんな感じでした。

その態度が気に食わなかったのか、

辞表を書け!

と顔を紅潮させながら吠えました。

返事は一言。

わかりました。

私は辞表を提出し…

告発を決意しました。




実を言うと2年ほど前に入社するときにはこの会社がグレーなことをしながらやってきていることは知っていました。
ただし職種で言うと教材の販売であったためある程度はグレーであってもよくあることなのでまあやってみるかと。
私が把握していたのは未公開株詐欺の類いを過去に行っていることと、その頃とは全くの異業種で多くの会員である顧客が被害を被っていたことでした。
そのような事実があるのにグループ会社の社名を変更し、テレビCM、雑誌や新聞に広告を打っている…
イメージキャラクターは有名人でした。

どんな組織なんだろう?

私は興味が湧きました。

元々好奇心旺盛な私は内部を探りたくなったのです。

ただし妻はどう思うかなと…

「とりあえずやってみなよ」

内心は定職に就いてくれ!ということだと思いましたが、一応わかっていることを話して了承を得ることが出来てほっとしました。

その頃は

よし!そんな会社ならのしあがって稼げるかも!

なんてことも思っていました。

なんだか懐かしく思えます。

たった二年前ですが。