【病態】
子宮内膜に似た組織が、何らかの原因で子宮筋層内にでき、増殖する病気のこと。
子宮腺筋症の組織は、女性ホルモンの影響を受け、正常な子宮内膜と同じように周期的に増殖し出血するため、子宮筋層が厚くなり、子宮が大きくなったりする。
※類似疾患:子宮内膜症、子宮筋腫
【発症部位】
子宮筋層内→子宮筋層全体に肥厚もしくは片方のみ肥厚
【症状】
月経痛、過多月経、過多月経による貧血、骨盤痛
【発症しやすい人】
30歳代後半から40歳以降の出産経験のある人
※女性ホルモンの分泌が減少して閉経する頃を境に症状は治まる。
【治療】
≪薬物療法≫
①鎮痛薬、漢方薬
②ジエノゲスト、低用量ピル、低用量エストロゲン/プロゲステロン配合薬
③GnRHアゴニスト製剤、ダナゾール
≪手術≫
根治手術:子宮全摘出
※ジエノゲストはジェネリックに子宮腺筋症の適応はない。現在は、先発のディナゲストのみ