ココナッツミルクの風合いが勝り、オリジナルよりもバニラっぽさが感じられ、夏っぽさが強い個性となりますね。
パイナップルの酸味がココナッツアイスクリームの風味と上手に調和し、対比し、互いの味を濁らせずに高めあう個性が秀逸です。
その風味が分離しながらも、味の構築はまとまりがあるのだから恐れ入る作品です。
ナッツの甘味は実に心地よく、シュガーコーティングが生み出す甘味をアクセントに、カシューナッツならではの独創的な味わいでコクを生みだします。
夏を思わすトロピカルな味わいは甘味に加えて爽快感を覚えさせます。
惜しいのはパイナップル果肉とナッツの小片が、あまりに異なる個性であり、これがストローを通過するたびに、悪い意味で予想不可能な食感を覚えさせること。
何というか、不安定な食感になるんですね。
正直パイナップルの果肉はシェイクには邪魔だったかな?
またキメの滑らかさを主張するにはココナッツの小片もちょっと邪魔。
それでも無難すぎるほどに無難な作品であるのだから、アイスクリームそのものの味わいはまとまりがあると言えばあるんですが・・・、それほど面白みがなくって残念。