冒頭からとろんとした舌触りが優しく、口当たりに甘味を感じさせます。
後味に向けてミルクの濃厚さを主張し、その旨みの質感はしっかりした味のふくよかさをもつヨーグルトの個性をも感じさせます。
この質感、最高ですねえ。
確かにぬるい風味にのろい味の展開で、一般的には駄目な性格である要素を多分に持つのですが、それが不思議と心地よいのです。
惜しむらくはサクサクグラハムクラッカーの存在。
パイ生地を思わしてくれるほのかな苦みも、立体的な風味の構築をなしてくれるとはいえ、実は少々お邪魔な存在。素直にミルクの強い味わいをまったりと楽しませてほしいのです。チーズケーキ風味ゆえに誇張されたミルクの旨みと甘みの強さはこのシェイクの最大の魅力なんですからね。
どうしてここにグラハムクラッカーの苦みが入り込むことで、せっかくのミルクの風味がナッツトゥユーフレーバーのような色っぽい陰鬱さを帯びてしまうような気がします。
この風合いは、ここには馴染まないんだなあ・・・。
とはいえヨーグルト味のシェイク・・・ではないけど、その手のものとしては最高の味。
これまで飲んだ全てのヨーグルト味シェイクの中で、一番ですよ！
ちなみにグラハムクラッカーは半分以上は底に残ります。
食べると、これが甘苦くって美味しい！！
味が濃密なんですよね。
誰からも愛される味というよりは、誰からも長所と短所を見つけられてしまう内容なんですが、この個性はリピートに値します。
大好き！