PINK CREAM 31 ~サーティワンアイスクリーム非公式ファンクラブ-ミスド乳エスプレッソ



コーヒー系の味としては、モスバーガーのシェイクのコーヒー味が有名で、しかもあの独特の軽快さは圧倒的な魅力と個性を放つところですが、こちらも個性や魅力で負けるものではありません。
しかし惜しむらくは、モスバーガーが、チョコレート味がない中でのコーヒー味であり、ミスタードーナツの場合は名作チョコファジがあってのエスプレッソ味なのです。キャラクターがやや似ているチョコとコーヒーであり、しかも定番はチョコとされることが多い中で、このエスプレッソが陽の目をあたることが難しかったかもしれません。しかし多くの場合に、ミスタードーナツではバニラに続いて名前を紹介されるメニューであり、これに対する期待と自信を感じるところです。

という前ふりはさておいてその内容です。
コーヒーでなく、エスプレッソとしたところに気合を感じます。
たしかにエスプレッソらしいコーヒーフレーバーの濃密さと強いコクを感じ、嬉しくなるのです。コーヒー豆の内包する清涼感を表現する口当たりから、苦みを緩やかに立ち上げ、この苦みがミルクの風合いと交わってくと、そこからクリーミーさが浮き上がってきます。
その味わいには適度なマット感があり、味わいの厚みを感じます。
それでも綺麗すぎさが、淡白さに感じる瞬間があることはありますかね。
徹底して清涼感に拘るモスバーガーのコーヒーは綺麗すぎても良いのですが、コーヒーのコクを示したいが故のエスプレッソというネーミングですから、綺麗すぎて良いのかどうかが疑問になるのですね。
とはいえこのレベルは相当に高く、素材のクウォリティーの高さを食するものに突きつけてくれる作品です。