寒い・・・。とにかく今日の朝は寒かった~
こんな日に限って、僕は朝の当番・・・。いつもより早く家をでなきゃならない・・・。ツライ・・・。
この寒空の下で、風の遮るものもない場所で、入荷される商品の検品作業~
『入荷される商品が少ないように』と祈りながら、相棒の操縦席に乗り込み、戦場に向かう
まだ、朝日も登らない薄暗い国道をひたすら北へとつき進む。
ガラスキの高速へ飛び出し、アクセルを踏み込む。
相棒はいつものように雄叫びを上げながら、疾走する。
そして、20分足らずで目的地に到着。駐車場に車を停める。
コートに身をくるみ、縮こまりながら歩き出す。
ふと、相棒のいる方を振り向いた。
いつものように無表情。でも、優しく僕の背中を押し、『頑張ってこい』と言っているように思えた。
長らく僕を黙って見守ってくれている相棒。
『ちょいくら、行ってくるわ。』 そう言うと、僕は会社まで足早に歩き出す。
そこには『現実』という戦場しかないけれど、今の所僕が『人』として戦える唯一の『戦場』。
歩きながら、空を見上げる。ようやく、しらじらと夜が開け始め、辺りが明るくなり始めた。
『俺の夜明けはいつなんだろうか』 そう呟き、ため息をつく。
白い吐息は、まるで僕の人生の道筋を覆うかのように顔にまとわりついた。
「今日も長い一日になりそうだ・・・。」
僕は、今日も『戦場』に一歩足を踏み入れた・・・。
