年末年始、「葡萄酒の戦略」という本を読んだ。

葡萄酒の戦略 ―ワインはいかに世界を席巻するか/前田 琢磨

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伝統的な欧州系ワインの「テロワール主義」と、
アメリカなど新興国の「セパージュ主義」という
2つの切り口からワイン業界の盛衰を論考してます。

ワインを見る上でひとつの視点が加わって、面白かった。

ついでに言うと、これからは「マリアージュ主義」も出てくるんじゃないのかと思う。
テロワール重視、セパージュ重視のワイン造りに加えて、
OOのためのワイン、OOに合うワイン造り・・・。
もともとワインはそれ単体で飲むのもいいけど、やっぱり食事に合わせるものだから、
初めからそれを意識したワイン造りがあってもいい。

実際、甲州ワインは「和食に合う繊細なワイン」という売り方で、
世界に出て行こうとしてるし。

もっと極端なのが、大阪にある「たこ焼きに合う」その名も“たこシャン”!(笑)。

これぞ「テロワール主義」も「セパージュ主義」も超越した「マリアージュ主義」だ!!




ご無沙汰です。
このブログを書いてたのをすっかり忘れてた・・・。

6月に赤坂に会員制ワインバーができ、
某週刊誌が隠し撮りまでして記事になり、
風の噂で「記者が尾行してるかもしれないから要注意」
なんていう話まであった数ヶ月間でした。

それにしても諜報小説好きとしては、「尾行」にはワクワクした。
いろいろトリッキーな動きをしてみたものの、
どうやら俺は尾行されていなかったらしく、
それらしき姿は確認できなかったけど・・・。

それはさておき、先日、「ワイン産業振興議員連盟」が発足!
でも頭に「民主党」がつく。
超党派ではないところが、今の日本の政治状況を表しているのかも。

いずれにしても、
意味もなくボジョレーに浮かれるより、日本ワインに目を向かせる
活動をしていかないとな。



さて、トンネルワインカーブを見学し終えると、
お迎えのタクシーに乗り、ぶどうの丘へ。

出ようとしたところで、観光バス3台がやってきて、
老若男女がぞろぞろ・・・。ドライバーいわく、
「あれは行き先を告げずに観光するミステリーツアーの一団だ」
だって。

まあ、確かに知らずに連れて来られると「なんじゃこれ?」
っていう感じだろうな。

それはさておき、ぶどうの丘。
ここは1100円を払えば、地下セラーにあるワイン180種類以上が
試飲し放題!

$ワイナリーオーナーへの道-試飲1

タートヴァンとかいう金属製のグラスみたいなのを渡されて、
ひたすら飲みまくる。

$ワイナリーオーナーへの道-試飲2

・・・といっても、そんなに飲めるわけがない・・・。

「おつまみ禁止」と注意書きがあったけど、
そんな無粋なこと言わずに・・・と、チーズとか
食べてたら、あっというまに係りの方の監視下に置かれてしまいました。
マナーは守らないとな。

でも、もしここで美味しいタパスとかが一皿200円とかで用意されてたら
みんな必ず買うと思う。結構いいサイドビジネスになるような気がするけどな。
大体、ワインばっかり飲んでたら、味も何もわからなくなるというか、どうでもよくなる。

一通り試飲したところで、つぎはランチのほうとうを食べに、近くのレストランへ。
数百人は楽に座れるところで、お客はうちのグループのみ。
寂し過ぎるぜ・・。

グラスワインも付いてて、お腹が一杯になったところで、
またタクシーが迎えに来て、つぎはいよいよワイナリーへ。

次回を待て!

なぜか異常に寒くなった日曜日の前日、
かろうじてポカポカしていた土曜日に
勝沼までワイナリーツアーに行ってきた。

遠いと思ってたけど、新宿から2時間程度で、
「勝沼ぶどう卿」というナイスな名前の駅に到着。
片道1300円。安い。

結構人が乗ってたから、ドバーっと降りるのかと
思ってたら、降りたのはうちのグループと、
高齢者4人組のみ・・・。

まあ、よく考えたら、完璧なシーズンオフ。
桜にも早すぎるから、誰も好き好んで来ないらしい。

それはさておき、まずは駅から出てすぐのところに
ポッカリと穴を開けた大日影トンネルへ。


$ワイナリーオーナーへの道-大日影トンネル

明治時代に完成したことで、東京へのぶどう輸送量が飛躍的に伸び、
ぶどう産業躍進の原動力になったのだとか。

ここをテクテク20数分ぐらい歩くと、反対側に出て、
そこには、もう一つのトンネルをワインセラーにした
トンネルワインカーブがあります。

$ワイナリーオーナーへの道-大日影トンネル


奥がメーカー用で、手前が一般のお客さん用。
確かに年中温度が一定で、湿度も程よく、外光が入らない、
となれば、ワインセラーとしてはなかなかいいんだろうねぇ。
その眺めは壮観でした。

この後、180種類以上のワインが試飲できるという「ぶどうの丘」へタクシーで。
その模様は次回!

この前のブログで、
畑に卵の殻を捲けば、鳥の唐揚げに合うワインができるんじゃないか・
とか適当に書いてみたけど、
最近、山梨でアワビの貝殻を粉にして畑にまいてワインを作ったら、
ミネラルが豊富な上質ワインができたというニュースがあった。

もしかして俺の発想は結構いい線いってた?

それはさておき、このアワビの場合はもっとすごくて、
山梨の名産(って初めて知ったけど・・・)のアワビの料理で、
貝殻が大量に廃棄物として出るのをうまく活用するという
一石二鳥でもあるらしい。

あっぱれ!という感じだ。

>>大和葡萄酒さん