このタイトルを「ナショナルジオグラフィック公式日本語サイト」で見つけました。ハワイで見つかったオオミズゴケのようです。
ちなみに私は「ナショナルジオグラフィック日本版」を1995年4月の創刊号から愛読しています(浮気性の私が最長定期購読を続けるお気に入りの雑誌です。毎号、写真が素晴らしい!)。
以下記事の一部を紹介します。
「アメリカ、ハワイ諸島に分布している苔の一種が、約5万年にもわたり自信をコピーしてきたクローンだと明らかになった。地球上で最も古い多細胞生物の1つの可能性があるという。
北半球各地で見つかるオオミズゴケ(学名:Sphagnum palustre)だが、ハワイでは有性生殖(胞子の形成)を必要とせず、クローン作製のみで繁殖しているようだ。
採取したオオミズゴケのサンプルはいずれも珍しい遺伝子マーカーを共有しており、何万年も前に風に運ばれてハワイへとやって来た単一の祖先の子孫と見られる(下略)。」
Ker Than for National Geographic News January 4,2012
の林床を覆うオオミズゴケ
(ナショジオのサイトより掲載)
私が人工的に栽培している水苔(ミズゴケ)もオオミズゴケです。外的要因などで2~3年に一度は胞子による繁殖を行うこともありますが、栽培は上記記事に書かれているクローン繁殖によるものがほとんどです。
下略した記事では、発見されたオオミズゴケは一つの性しかないため有性生殖が不可能な珍しい遺伝子であり、その遺伝子が単一の祖先に備わっていたと推測しています。それにしても5万年というスパンがすごすぎます。
(2009年7月7日撮影)
(2009年7月7日撮影)