ポルノグラフィティ 夢小説

ポルノグラフィティ 夢小説

私は恋に落ちた それはとても鮮やかに、そして重く

叶わない恋と知りながら 私は想いつづけるだろう

君のそばにいられるのなら

Twinkle Twinkle  きらめく唇と瞳は夢の中

Amebaでブログを始めよう!
*こぼれることば*





私はマッサージ師の免許を持っている。
元々は看護師になりたかったのだけど、実習で患者さんへマッサージすると、

「気持ちいいねえ、井上さんは魔法の手を持っているねえ」

というお世辞にまんまと乗せられた形で気付いたらこの職業に就いてしまっていたし、そして事もあろうに、3ヶ月も予約待ちになるくらいの人気マッサージ師になっていた。

目が回るように忙しかった毎日にもう耐えきれないと、辞めたのが先々月の事。

フリーランスになって、自由気ままに、とは出来ていないけれど、あの忙しいだけの業務をこなす日々から脱して、今では一人ひとり、ちゃんと心を込めてマッサージ出来ていることに喜びを感じるようになってきた。





そして私は先月から、よく歌手のライブとかコンサートだとかの全国を回るツアーにマッサージ担当として同行させてもらっている。


公演前にもマッサージはするのだけど、激しいプログラムをやり終えた後は、たかが2・3時間でここまでも変わるのかと言う程、筋肉や体が変化している。

背中越しにいつも思う、私のいっていた『目の回る忙しさ』というものは一体なんだったのか…と。

ここ最近いつもそうだ。彼らの背中を見ると自分がみじめで少し悔しくもあり苦しかった。




「井上さん…っ、いたい」

「あ、すみません昭仁さん」

私が今担当しているのは、ロックバンドのポルノグラフィティ。
その全国ツアーに私は同行している。

そして私が担当しているのはそのボーカルの彼だ。

正直な話、ポルノグラフィティはアゲハ蝶とかサウダージくらいしか知らないし、何曲かは歌えても彼ら個人の名前までは…くらいの認識でしかなかった。


「ずいぶん無茶なさっておられたので。特に腰と肩が…」

肩にかかっていた熱めのホットタオルを腰に移動して、ぐっと親指を押し当てると彼は苦しそうに唸ったあと、少し恥ずかしそうにふふっと笑った。


「何ヶ月もこうやってしてもろおてるのに、いまだに敬語な何でじゃ!」

「…すみません」

「わしばっかり喋っとるし、わし弱いところしか見せとらんし。不公平じゃー」

「…すみません」

「横浜の時だってそうじゃったよ、わしの会心のギャグさえ無視して―」

彼らの事をよく知らない私がマッサージするのがなんだか申し訳なくて、とは言えずただただ謝ることしかできなかった。ただ私はマッサージに集中したいのに、彼がこんなにも構うもんだから、ついついどこの工程までやったか忘れてしまう。

背中も張ってるなあとリンパ線を流しながら、集中していると彼の声が遠のいていく。やっと集中できてきた―…


「なあ、井上さん。わしらのライブ見ちょる?」

いままでとは少し違う、大きく張った声が私の集中を切った。
そしてその一言にドキッとしてしまう。

なぜなら私は彼らに興味ないからと、公演中は外に出かけてしまうから。


「…すみません、見てないです。」

「謝ってばっかりじゃのー!いや、でも正直でええよ。ってかわしらに興味ないの最初から分かってたし」

「すみません」

謝るとまた彼の、鼻から抜けるような優しい「ふふっ」という笑みがこぼれたのが聞こえた。背中越しに、彼がどんな表情しているか手に取るように分かった。

きっと彼は次にこう言う、


「「謝ってばっかりじゃのう」」

「なんじゃ、美樹ちゃんってわしの事ちゃんと見とったんじゃないの。嬉しいわー」

彼がくすくすと笑った後に、少し照れながら遠慮がちにこう続けた。
「明日からさ、わしらのライブ見てくれる?」


照れている彼の姿が愛おしくて、それを悟られたくなくて、少し上ずりながらも「もちろんです」と答えた。

また敬語じゃ、と小さく呟いた後に彼の優しい笑みがこぼれたのが聞こえた。
ポルノグラフィティの夢小説サイトを立ち上げました。

Twinkle Twinkle

基本的に彼らとの恋は実りません。

主人公の一方的な片想いです。

もちろんエロもありません。

夢小説が好きな方から、ファンの方まで楽しめると思います。



アメブロでは夢小説ではありません。
夢で楽しみたいかたはこちらからどうぞ→『Twinkle Twinkle