いやあ、すっかりあなどっていましたねえ。この人の凄さを。

昨夜までBSでやっていた「ソウル・ディープ」というBBC制作のソウル・ミュージックの
歴史を探るというドキュメントを観て再認識しました。メアリー・J・ブライジが嫉妬
するように天は二物も三物も与えてしまうことがあるのですねえ。
歌唱力に、作詞能力、そしてこのルックスにダンスまでできてしまうとは...

ビヨンセというと、どうしてもお笑いの「ネタ」としてしか聞けなかったのですが、
あらためて聞くとこの曲、もの凄いファンク・チューンですね。ベースがかっこいい!
まさに「ダ・ボム(da bomb)」って感じです。

デスティニーズ・チャイルドの頃から、私の敬愛するグレート・ドラマーの沼澤尚大先生
が常に年間ベスト・アルバムに選んでいたのが不思議だったのですが、いやあやっぱホンモノ
は違いますね。

後ろの演奏が「あてぶり(音源流して演奏しているふり)」の映像も結構ありますが、
それでも彼女の歌は毎回口パク無しで歌っています。上手い!

"Crazy in love / Beyonce"



渡辺直美がご本人の前でこのダンスを踊る映像もありますが割愛。全く似てないし...笑えない。


ご本人の目の前でモノマネするならこれぐらい似てないとね。



え~と、ちなみに向かって右側がエディー・マーフィーですよ...(親切心)


楽器演奏や絵画など、少しでもいわゆるお芸術に取り組んでみたことがある人ならご承知ですよね。
模倣は芸術の始まりだということを。

楽器演奏に関して言うと、やっぱ完コピできる人はやっぱ上手くなります。
大昔、ギターを弾き始めて2、3年のころ、同級生の中に地元でギターが相当上手い、と評判
だった子がいたのですが、彼がキッスの曲を演奏しているテープを聴いた時の衝撃と言ったら...
「なんでレコードと同じ演奏ができるんだろう!音色までそっくりじゃん!」

で、その彼、やっぱ近くの町の楽器屋でも有名だったみたいで、ある日、その楽器屋に遊びに
行き、ギターを弾かせもらいながら店長さんと話していたときにいわれた貴重なアドバイス。
30年以上たった今でも忘れないです。

「やっぱ君と彼の違いはさあ~、完コピできているか、そうじゃないかなんだよねえ~」

ちなみにその時はクラプトンのハイダウェイって曲を当時の自分としては「完全コピー」した
つもりで、しかもその選曲のマニアックさもひそかにアピール!みたいな意気込みで
相当練習してから試奏しに行った
のですがね。玉砕。


現代3大ギタリストの一人とされるジョン・メイヤーさん。彼も完コピできた人なんだろうなあ。

このスティーヴィー・レイヴォーンの曲や(しかもバックはホンモノのダブル・トラブルのお二人!)




このお遊びで弾いている感、出しまくりのこのヴァン・ヘイレンの曲の演奏も、やっぱ上手いよなあ。
ギターもちゃんとヴァン・ヘイレン・モデル使ってるし。上半身裸というのも芸が細かいなあ。




なんかビヨンセから話がずれましたね。