告白します、かつては単なるギター小僧でした。

ライトハンド奏法の早さをライバルと競いあったり、三段積みマーシャルの「音の壁」を
安いヤマハのアンプで再現しようとエフェクターつなぎまくって巨大な音で弾きまくり、
バンドのボーカリストの歌声をかき消す...そんな駄目なやつでした。

よくいるでしょ、学園祭のライブとかで弾いていない時ですらシャーシャー雑音が出まくっている
迷惑な素人ギタリスト。それが私でした。

ちっとも音楽がわかっていなかった。高2の夏って感じですかね。

でもね、何か違うって思い始めた18の冬

ギョイン・ギョインのディストーション・ギターにも「ドヤ顔」でこれ見よがしに弾きまくる
早弾きにも、しまいに心は満たされなくなってきたのです。

やっぱ唄モノだよなあ~。泣ける歌詞に一緒に口ずさめるような素敵なメロディを持った
ポップスって最強だなあ、って改めて思わせてくれたのがこの曲。バックの演奏が本当に
素晴らしい。唄モノをひきたてつつも、なんか過剰な音楽家魂があふれ出てしまう、
そんな70年代ポップスの最高峰。

"Superstar" / Carpenters



スタジオ盤は仮唄、すなわち一発目の試し録音があまりにも素晴らしかったのでそれが
採用された、という逸話がありますね。

しかしこの映像、口パク?


それから何年かして、改めて唄モノの素晴らしさに気づかされた1曲がこれ。
この時は、自分の中の遠い記憶(というか小6の時にはまった"Sir Duke" / Stevie Wonder
の心地よい「暑苦しさ」)が呼び起こされ、ソウル・ミュージックにどっぷりつかるキッカケなった
1曲なのです。


"Let's Stay Together" / Al Green (のトリビュート・ライブのようです)



ブラックが メアリーJブライジにメイシー・グレイシーの Diva 系。さらに御大サム・ムーア
やジギーマリーなど、ホワイト代表は 英国からは若手のJoss Stone、米国からは貫禄の
ボニー・レイトの女性陣に加え、ダリル・ホール(長髪)にマイケル・マクドナルド(ひげ)の
ブルー・アイド・ソウル組が参戦。みなさんでアル・グリーン師匠をリスペクト。

永遠に繰り返したくなるような、ゴスペルの影響が見え隠れするサビメロにホーンセクションが
からみ、さらには思わず踊りだしたくなるようなスロー・ジャムとでも言うべきグルーヴィーな演奏
によって、まさに70s’ソウルを代表する1曲と言えますね。

最高!メアリーJのフェイクとかイマイチだけどね ...