今回は終盤を考える上で重要な偶数理論について説明します。
手止まり
一個空きへ打つことを手止まりを打つという。
この局面、つぎの手番が黒番なのか白番なのかで結果が大きく変わります。
黒番の場合
白番の場合
このように手止まりを打った方が石を多く残せることが多いです。これは手止まりを打つことで先に相手の手で取られた石を取り返すことができるからです。
偶数理論(ぐうすうりろん)
白番が手止まりを打てることが多いという理論。
オセロは最初、空きマスが60個からスタートするためパスなく交互に打ち進めた場合、残りマスが奇数なら後手つまり白の手番です。よって最後の1マス、手止まりを打つのは白ということになります。
ここでは右上の奇数空き(三個空き)に打っていく白G2が正しい手です。
一見、黒に隅を渡してしまい損に見えますが…
白は手止まりを打てました。
このように奇数空きに交互に打った場合、先に打ったほうが手止まりを打てます。同じように偶数空きに交互に打っていった場合は後に打ったほうが手止まりを打てます。よって終盤は奇数空きに打つ手が良い手のことが多いのです。
さて黒番ですがどこも偶数空きで打つ場所に困ってしまいます。
白は黒が打つことによってできた左上奇数空きに打っていけば問題ありません。
白A2 黒番
白が左上でも手止まりを打てました。
左上で白に手止まりを打たれて手を渡された黒はまたしても偶数空きに手をつけなければなりません。あとの白は黒が打つことで出来た奇数空きに打っていけば右下でも左下でも手止まりを打つことができ勝つことができます。
このように終盤白が奇数空きに打っていけば黒は偶数空きに打つしかなく、すべての空きマスで白が手止まりを打つことが出来るという展開になりやすいです。この一連の考え方を偶数理論と呼びます。
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