少し間が空きました。
初心者向け対局解説の続きです。
前回までの局面
図10 黒番
白がC1と悪手をうってしまった局面。
ここで黒が打った手はH4。
ここまで読んでくれた人ならわかる
だろうがこの手も大悪手だ。せっか
くの黒B3の手を消してしまっている。
図10では黒B3と打つのが良い手で
あった。
しつこいようだがくぼみの中割り
の手であることを再確認してほしい。
黒の中割りの手を作っているため
あまりよくない。
図11では白G1と打つのが相手の
打てる場所を増やさない好手だ。
G1のような隅の隣のマスをCと呼ぶ。
Cへ打つとそこを攻められて隅を
取られる危険性がある。
ただしこの局面のようにすぐに攻めが
ない時はCへ打って問題ない時も多い。
辺の攻め方については別の機会に説明
しようと思う。
実戦では黒D7と打たれたが悪手。
実戦 黒D7
白の打てる場所を増やし過ぎている。
白A3などと打たれて黒のB3の中割り
を邪魔される前にB3と打ちたかった。
実戦に比べて下方向に黒の打てる
手が多く残り、白の手が少ないこと
に注目してほしい。
ここで打たれた白B3も良くない。
正しい。だが、左辺に黒の手を作
りすぎている。
この左側のように一方からしか打て
ないような側面を壁と呼ぶ。
壁を作るとその側面の主導権を相手
に取られてしまうので悪いことが多
いと覚えておこう。
図13では白G6とくぼみの中割りを
打っておけば問題なく白優勢であった。
もし図13で黒B3を邪魔するのであ
れば白A3と打つのが正しい形。
てしまうのでB3の手が黒の中割りの
手ではなくなっている点に注目してほ
しい。
中割りというのは空きマスとあまり接し
ていない石を変えるように打つ打ち方。
白A3のように相手が打ちたい中割り
の場所付近にこちらが打つことで、
中割りを邪魔できることが多い。
実戦 黒A4はあまり良い手には見えない。
め自分の打てる場所が減り相手
の打てる場所を増やしている。
壁を破る時は一方向にしか石を
返さない手を打ちたい。
図14では黒A6と打つのがい
いだろう。
横一方向にしか石を返していない
ので左辺に白の打てる手を作ってい
ない点に注目してほしい。
また次にA5という横一方向にしか
変えないですむ手が残るのも大きい。
次に白がG6とくぼみの中割りを打って
きたらA5と打ってさらにA4の一方向
返しを狙える。
オセロでは自分が手を打つたびに
自分の打てる場所が減り相手の打
てる場所が増えてしまう。
想定図のように同じ辺に相手より多く
着手できる展開は相手の打てる場所
を増やさずに自分の手番を消化でき
るので有利な流れである。
さて今回はここまで。
①、②ではなした予備知識がないと理解
できない部分も増えてきたのではないだ
ろうか?特に中割りはオセロ中盤の基本
中の基本。しっかり復習して理解しておい
てほしい。
初心者向け対局解説④に続く