藤の花。

この季節を彩る、素敵な風合いですよね。

紫の上品さが目に染みます。

皆様、お元気ですか?


さて、慣れないブログですが、それでも、


「読んでますよ」

「ひそかな楽しみです」

「毎日、書いてね~」


なんていう声が届くと、つい調子にのってしまう、いつものお坊ちゃまなので

ありました。ってなわけで、本日も、いってみよう~!


音響のモロちゃんから

「実は、マイクのことで、いろいろありまして、協力してくれますか?」

と。


話を聞けば、ワイヤレスマイクの周波数(?)が、変わるということ。

簡単に言うと、今までのワイヤレスマイクが使えなくなる…のだそうです(簡単過ぎ?)


しかも、ひどい話が、その地域によって使用できるものが違うので、例えば、

北海道でコンサートをした後、九州に行ったら、2セット必要になるわけです。


関東、関西でも違うらしいので、お坊ちゃまのように、あちこち動き回る者に

とっては、一大事!僕よりも、音響さんが泣いてしまいます。だって、今まで

備品として、消耗としてそろえた機器が、すべて廃品になってしまうわけです

からね(詳しいことは、モロちゃんに訊いてくださいな)。


でもって、はいはい、出かけましたよ。

場所は、静岡県の藤枝市。


そのために借りたのは、なんと、本物のホール!

そりゃ、そうだわな。

音質を聴き比べるんだから、本物じゃないとねえ。だよねえ。


ホールに入った瞬間、目を疑ったのであります。

その訳は、はい、この写真↓




な、なんと、マイクだらけでは、あ~りませんか!

目を疑うのでありますが、ま、間違いなく、マイクだらけ!


とまどっている間もなく、モロちゃんの声が響くのでありました。


「一本ずつ、歌ってください。」


そう、それは、まるで歌番組のオーディションを受けているかのような状況。

客席には、音響関係の知っている仲間しかいないのに、どういうわけか、胸は

ドキドキ。


「これじゃ、いつものコンサートの方が、良いよ~」

と、心の中で叫ぶゆずりんなのでありました(って、いつもは緊張感なし

かい!)


でね、マイクの音質をテストするっていうことは、同じ条件でやることが

必要条件でしょ?でしょ、でしょ?

そうです!

7~8本すべて、同じ曲で歌わねばならないわけです。


ピアノはないので、カラオケ使用の曲。

さて、何だと思いますか?


モロちゃんが選んだ曲は、そうです!

あの名曲(誰も言っていませんが)『夢があれば』でありました!


しか~し、いくら名曲とは言っても(だから、誰も言ってないってば)、何回も続けて歌うと(しかも、お客様はいない)、飽きるというもの(ですよね~)。


ついに、小さな声で、つぶやいてしまったのでありました。


「違う曲にして…」(しかし、マイクを通しているので、そのつぶやきはホールに響き渡ったのであった)。


ちょうど、その頃、真剣にテスト結果をまとめていたモロちゃん率いる音響

チームも、違う曲調のも試さないとね…という話し合いになっていたそうな。

                 



で、続いての曲は『笑顔の力』。

ご存知、アップテンポの曲でしょ?


すると、音響チームの全員が、な、なんと

声をそろえて、叫ぶではありませんか!


「いつものように踊ってください。」


あ、悪魔~!

これを7~8回、一人でやるのかい!(結局は、しませんでしたが)


ま、そんなこんなで、緊張のオーディションは終了したのでありました(あれ?

マイクテストだよねえ)。


それにしても、本当に「音」が違うんですよ。

驚きでした。


「中山さんは、どれが好みでしたか?」

との問に、素直に

「え~っと、4番目のやつ。」

と答えると、

「やっぱねえ!」

即答です!


そして、モロちゃん達の言葉は続くのでした。

「そのマイク、100万以上するんです。」


「…!」

そ、そうなんだ。

そんな高価なものを このお坊ちゃまのために使おうとしてくれているなんて。

も、モロちゃ~ん…と涙が出そうな瞬間、冷静に言葉は続くのでした。


「他の人なら、どんなマイクでも対応できるけど、中山さんの声って、

みんなと違って特殊だからねえ…。」


「え、そっち?」


お後がよろしいようで~。