実家に帰ってた。

池袋は地元より暖かい。

一泊二日。

親父は丸くなり、母親の冷徹さは昔と変わらず。
この歳だから逆にウケる。
友達と話しして楽しかった。

お見合いの話しを聞いていながら、知らないふりして元カノと会って酒を飲んできた。

本当に。

どいつも、こいつも…。
どいつも、こいつも…。
どいつも、こいつも…。

俺も大概だが。

どーしょーもない。

きっと涙はデジカメの写真なんだ。
きっと心はシャープペンシルの芯なんだ。
そして…。
きっとコミュニケーションの一関なんだ。


母親にアニメーション制作の協力を要請したのは元カノらしい。

「母親が画家」

聞こえは良いから少し自慢っぽく話すが、正直ついて行けない領域の女。よく交渉できたもんだ。

元カノには父親いない。母親はいつの間にか仲良くなっていたらしく、親父が妙に丸くなった理由も頷ける。

「娘が出来たみたいで俺は嬉しいぞ」

はいはい。

言ってなさいよ。

あんたの息子は出来の悪いバンドマン崩れと、未来の薄い考古学者ですよ?

頼むから両親に変な未来を想像させないでくれ。

過去を美化するようなアニメを作らないでくれ。

どいつも、こいつも。

架空の現実を創りすがるのが大人の真実なのか?
母の絵、友達が制作営業したアニメ、元カノのコミュニケーション。

これじゃ、バンドマンと変わらないじゃないか。

要は。

同じだ。

ようやく家だ。

ここも寒い。

ようやく連絡が取れた。

前回、書いた地元のアニメーション会社。

友達の流れで何とかイロイロ捩込もうと外交政略に出るも、やはり一企業。
一筋縄ではいかない。

何やってんだか。俺は。

根本的に間違っているのか…。

「Keepさーん。飯食いに行きましょーよー。」

そう。

あいつだ。

S氏。

最近、また頻繁に俺に依存しやがって。
彼女にフラれ組の我々は以前、募集中の毎日。

とは言え。何か活動しているわけではない。
そりゃー出来んわな。

そんな僕に。
先日、両親から連絡があった。

①なになに…。結婚は?だと!?

そんな事…。本気に迷うじゃねーか。つーか彼女いないし。

②なになに…。お見合い!だと!?

そんなもの。昭和一桁の考えだと思っていた。
人々が携帯電話でコミュニケーションを円滑に進めるこの時代。そんなカルチャーが残っていたとは!

この驚き。

初めてナンバーガールを聴いた時の感覚が蘇る。

しかし。
次の一瞬で心が深い闇に。

③なになに…。○○未○…。
「その子…。俺の元カノだけど…。」

田舎は怖い。

人口の少なさ故。

まさに。
オモイデ、イン、マイ、ヘッド。
懐かしい記憶が何故か贖罪の気持ちに変わる。

普通、お見合いって男の写真とか、名前とかを先に送るんじゃないの?

いや…。

深くは聞くまい。

分かっているんだ。
もはや。

売れ残りは俺を含め片手指折りの数人だって事ぐらいな。

そうか。彼女も…。

田舎に帰るのも良い選択かもしれない。田舎では昔の友達が観光地として地元を売り込む為にインターネット等を使って新たなプロジェクトを国と協力して行っている。

遠く関東に居る僕も嬉しい反面、少し悔しい。

彼女が実はそのプロジェクトの一員だった事は、両親が半分、諦めを残して電話を切った後に知り合いから教えてもらった。
恋愛、結婚、仕事、夢、希望。

停滞していた俺の気持ちが少し動いた。

田舎の両親には悪いがもう少し待ってくれ。元カノにはきっと良い旦那が見つかるよ。

「今は出来る事を。一歩前へ」
早く新たなPFプランを書き上げなきゃなー。