夏休みが終わる9月下旬になるまで、息子はずっと今後どうするか悩み続けているようでした。


高校時代の先生にも相談したりしていたようです。


結局息子は、後期も大学に戻り、4年で卒業できる可能性を残しつつ受験勉強をすることを選びました。


この決断に、親である私も夫もかなり悩みました。


息子が一人暮らしをしながら、仮面浪人して東京大学を目指す…


どう考えても無謀な気もしました。


ただ、本当に何を言っても聞かない息子なので、黙って応援するしかありませんでした。


息子が東京に戻る際に、母は2泊3日で一緒に東京に行きました。


息子の部屋は荒れ果てており、そりゃこんな部屋にいたら病みもするよな…と思ったので、必死に片付けました。


「辛くなったらいつでも帰っておいで」

「母も父も、Sが生きていてくれたらそれでいいからね」

と何回も何回も伝えました。


息子って人は、負けず嫌いでストイックなので、頑張り過ぎることが心配でした。


が、そこは息子も自己分析がしっかり出来ていたようで、


「無理をしすぎて病まない」


を第一目標にして、

秋以降も月に何度かは高校時代の友人が泊まりに来たり、ライブに行ったり映画に行ったり、友達同士で誕生日会をしたりして、うまく息抜きをしつつ頑張っていたようです。


高校時代の先輩も、ご飯に連れ出してくれて話を聞いてくれたりとたくさんお世話になりました。


浪人生活の1番の敵は「孤独」なのではないかと思っていますが、息子は周りに恵まれて、辛いだけの毎日ではなかったことが救いでした。


仮面先の大学に在学している高校時代の先輩、友人たちの集まりにも誘っていただいていたらしく、(仮面中であることをお話ししたにもかかわらず…)

この大学を好きになれたことも、ありがたかったです。


続きます…