クリミナル・アイランド

クリミナル・アイランド

犯罪者は刑務所には送られない
犯した罪と引き換えに第二の人生が与えられる
死の島「クリミナル・アイランド」
人を自由に殺すことができる犯罪者の楽園
ただ誰もこの島を出ることはできない


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世の中には突如として有名になる人がいる

それが「時の人」と呼ばれるか

「一発屋」と呼ばれるかは誰にもわからない

しかし、「アゲンスト」と呼ばれるかは明白だ


今私の目の前にいる男は「アゲンスト」だっただろう




今から1時間程前になるが、駅前にある軽井平銀行に7人の銀行強盗が襲撃した


銀行に入ると同時に催涙弾を複数爆発させ、同時に真っ暗な煙幕弾も打ち込んだ

その直後に銃の音が立て続けに鳴り響いた

中にいる人達の悲鳴は一瞬で消えた

しかし銃の音は何回も何回も鳴る


誰も逃がさない、確実な死が彼らのルールなのだろう



すでに銀行の周りには警官隊が配置し睨み合いが続いている

中に生存者がいる以上慎重な行動をしなければならない警察はフリな立場といえるだろう





警官がいくら中に呼びかけても反応はしない
不気味なほどに静かであるが、中の強盗グループも脱出しなければ意味が無い

時間が経ち中の煙幕も結構晴れてきている


ただいくら睨み合いをしても何も解決はしない


目の前に横たわるのは7人の死体である


銀行内に生き残る人も私達以外にいないのだから



この状況を外の警察に説明してもきっと伝わらないだろう


「アゲンスト」


人は今後私をそう呼ぶだろう




楽しかった想い出が頭の中を駆け巡り

私の目から涙が溢れてくる


銀行の扉が壊される音がする



いつも優しい笑顔でいろんなことを話し聞かせてくれた


どんなに疲れていても私のことを一番に思ってくれた


すごく愛していてすごく大切な人



私はその妻を抱き締めその場で蹲った



警官隊に取り押さえられ突如気を失った







人生が一度きりなら私は生きなければならない

警察は何も伝えてくれなかった

愛する娘がどうなったのか・・・


まだ私のことを父親と認識できない赤子



会いたい



私達夫婦の子




「アゲンスト」 



暗い通路を歩き厳重な扉がいくつも開かれる



「この先をまっすぐ進め。アゲンストさんよ。第二の人生楽しめてよかったな」

私は背中を蹴られ倒れこむ

厳重な扉が閉まっていく


手錠は外されおり、顔を覆っていた布を脱ぎ捨てる



周りは狭いトンネルになっている



遠くに光が見える
それがこのトンネルの出口だろう

死の島「クリミナル・アイランド」




私が高校2年生だった頃にその島は完成した

日常的に起こる犯罪

日本政府はその問題に対してある法案を通した


「犯罪者隔離法」

犯罪したい者に自由を与える、ただそれなりのリスクを背負う必要があり
所定の場所を無法地帯とし、危険な人、罪を犯す人、希望する人をそこに送る
生きていく上で必要な食料と水などは与えるものとする
逃げ出したい者は逃げ出すのは自由だが、極悪犯罪者のため抹殺を厭わない


この法律は予想以上に大きな効果を上げた

世の中から犯罪が消えたのだ



人々は噂するようになった

「クリミナル・アイランド」に行けば第二の人生を遅れると

働かなくても食べていける

楽してのんびり暮らせる場所だと

犯罪して楽な場所にいけると


「アゲンスト」悪いことをしても第二の人生がおくれる人


私はそんな馬鹿な話はないと思っている


死の島「クリミナル・アイランド」が楽園であるはずがない


悲惨な島でしかないはずだと





ただ私はこの島を何をしてでも脱出してみせる

娘に会うために



法律の最後にこう付け加えられている
「クリミナル・アイランド」にいる人に対して衛星などの技術を使用した
監視は行わない、脱出に成功したものは罪が晴れた一般人に戻ることができる
この法律は犯罪者を更生させることが目的であり、生きるために協力し目標を持つことを
目標としている