振袖着付けのプライベートレッスン。


このレッスン中

何度、「中心」って言っただろうか…。


着物は

左右対称が多い。


着物を羽織るとき

襟を合わせるとき

帯を結ぶとき


「左右対称になってますか?」


シツコいくらい、これを言っている泣き笑い


逆に、

それさえできていれば、ある程度美しく見える。


着物にとっては

「中心」を意識することが、それくらい必須。


つまりは

身体の中心を、意識せざるを得ない。



{emoji:char3/536.png.ダイヤオレンジ}



そもそも

着物という衣は

日本人の精神性に強く結びついている、と言われますが


世界中において

着物と同じような形態を起源とした衣は沢山あるわけで


羽織って

左右の襟を合わせ

紐で締める。

それだけの衣が、着物の起源。


庶民が纏うそれは、はだけていただろうし

言うなれば

ただの一枚の布だった、というシンプルさ。


世界中の、衣のはじまりは

そのようなものだろう。



だけれども

日本人がそれを文化にしたところに


日本人の持ってきた意識が

強く関係しているに違いなくて


それが

茶道であり

武道であり

お床であり

禅語であり

神社であったのだと。


自然に神を宿し儀式をつくった。

儀式に伴う動きに無駄をなくし、意味を与えて

精神性を伴った。

それが禅や瞑想に繋がっていった。


そしてそこにはいつも、着物という衣があった。


「中心」を意識する

という着物の成り立ちは

日本人のアイデンティティ、精神性とは

切っても切り離せないものとして

共存してきたのだと思う。







着物を纏うと

スッと背筋が伸びる。


気持ちが落ち着く。


着物は、日本人の身体にとって

そういうふうにできている。






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