はじめてお会いしたのが

三年前のこと。

家族ではじめて沖縄に旅行することになり、

 「せっかくだから、絶対、紅型が見たい。

  できれば作家さんにお会いしたい。」

そう思って、旅行の一か月まえくらいから

紅型作家さんを探しはじめました。


でも、ぴんとくる方に巡り合えず。

旅行は一週間後に迫っていて

  もう今回はご縁がなかったのかな

と諦めかけた折りに、見つけたのが縄トモコさんでした。







インターネットで染めを見た瞬間

  会いたい!

そう、熱烈に思ったのを覚えています。

即行動派のワタクシ。

すぐに、メールでご連絡をしました。

ぜひ、拝見したいのですがうかがってよいでしょうか?

とお尋ねしたところ

個展などで飛び回ることの多い縄さんがちょうどそのときは沖縄にいらして

  アトリエに来てください、会いましょう

とおっしゃってくださいました。

そして、お会いすることに。


写真と、実物は、くらべものになりませんでした。

実物には、縄さんが宿っている

そんな染めで







その後、

京都の展覧会のときにお会いし

沖縄でも再度お会いし、

そして昨年は作品を携えてべにやまでお越しくださって

その度に、作品の力を感じさせられ

べにやスタッフ一同、

  いつかべにやのお客様に、ご紹介しよう

という気持ちになりました。








満を持して。

べにやではじめてご紹介する

縄トモコの紅型は、

夏の染帯にいたしました。


また、彼女の独特の世界観は

そのデザインにも表れており、多種多様なものがあるのですが

はじめは

  ザ・紅型

をご紹介しようと思います。



 《夢花牡丹》


夢にでてきた紅のはな。

紅の染めで、咲き誇ります。

量産はせず、すべてを縄トモコの手で仕上げる染めの帯は

最初から最後まで、本人の手で仕上げてゆくことにより

宿るモノ

を感じさせます。


折しも、彼女にとって

ひとつの転機となった 「今」

その時期にこの帯を製作していただく運びとなりました。

今の彼女の染めが、力強く、たおやかに、この帯に染めこまれています。


こういったものを見させていただき

お客様にご紹介させていただけるとき。

  この仕事をさせていただくことのありがたさ

を、ひしひしと感じます。


本紅型、ご覧いただければうれしいです。

語りすぎてしまったらごめんなさい!















                   五月展 『夏きもの展』





             5月18日(水)~22日(日) 10時~19時





                            最終日のみ17時まで


     


                   べにや呉服店にて

 


       詳しくはこちら → http://www.beniya120.com/event/201605tenji.png