ペットロスについてお話しします。
愛犬を亡くされた方は誰もが辛く悲しい経験をされた事だと思います。
一緒にいた期間が長い短い関係なく、共に過ごした家族なんですし、その子それぞれの亡くなり方をしますよね。
ペットが亡くなった時に辛いから、何年かズレで飼う方も多いかと思います。
ですが、この子達もそれぞれ人生があり、年齢問わず何があるかわからないことも多いです。
病院こまめに連れてってるから安心というわけでもないです。病院行ってたって気づかないこともあったりします。
私もこのお店に入ってから、うちの子とのたくさんの出会い、お客様のわんちゃんの出会い別れかなり経験してます。
お客様が愛犬を亡くされた時どんなに辛い思いをされてるか、、とてつもなく胸が締め付けられます。
私も色々な子を飼って、色々な別れ方をしてたり、お客様から話を伺ったりで、本当にその子それぞれ過ぎて、病院に任せても後悔、なんとか頑張ってみようとしても後悔、何かしら必ず後悔がついてきます。
私も昨年12月に10歳になったばかりの愛犬もんを癌で亡くしました。
死産、突然の失明、春先になると出てくる鼻水、病院へも行ってましたが、原因がわかったのは2年後です。その時にはすでに手遅れ状態で余命もわずか。私は美味しいもの食べてなんとか痛みなく過ごさせてあげれる方法を考えましたが、オーナーはもしかしたら治るかもしれん!っという考え。意見が割れたりすることもあります。
延命治療がその子にとって酷なことなのか、よかったことなのか、他人さまからしたらいろんな意見が出るでしょう。
飼い主同士でも意見が割れるんですから。
一生懸命飼い主側も頑張って、それについてくる子も頑張って、何が正解なのかなんてわかりません。
私はもんとオーナーが延命治療に頑張ってる話を聞くのが嫌でした。
もんが辛い時間がどんどん増えるって。
ですが、今回ドールのことで、よくわかりました。
無理かなと思っても、回復するかもって可能性の方に考えがいってしまうんです。一緒にいると。
ドールもご飯食べれなかったり、お腹くだすことなかったのに、下痢があったり、心臓が悪くなったり、ちょっとしたことで倒れたり、色々ありまして、寿命もわずかなのかなと副鼻腔炎もあるから抜歯して治療するにしてもオペに耐えれるか、でもご飯は食べれてたから、そのまま寿命を過ごされたらなと見送ってました。
老犬になると通院だけでも弱ります。
オペもリスクありすぎです。
ですが、あんなに食べれた子が食べれなくなり副鼻腔炎もお薬が効かなくなって来た時、原因がわかってるのに高齢犬だからと放置しておくのは可哀想なことだと思い、オペに挑みました。
オペ予定日まで少し期間があり、その日までの間、全く食べない日も出てきて、もう体が限界なのか、寿命がそこまできてるのか、リスクだらけのオペ中亡くなってしまうのか、オペが無事終わってもそこから長生きできるのか、本当にギリギリまで悩み、ドールとと話してました。
オペ前日はあまり動かず、お肉を焼いても全くダメで、オペを止めようかとも思いました。
ですが、当日、病院で治してもらえるかもと思ってるかのように、ついて回って来たんです。
もしかしたら、やだから一緒にいてってことだったかもしれませんが。
全てのことはできなかったのですが、オペから無事帰宅でき、食欲が戻るまで、食道チューブからの給餌へ。
お水は翌日には、自分で飲めました。ですが食器を、口元に持っていかないと飲めません。
オペで採取したものの検査結果までしばらく時間かかります、それまでに食べれるようになるのかと思うほど拒否しますが、チューブのおかげで栄養、水分は取れますけど、食べたくないのには別の意味がやはりある気がしました。
検査結果も出て、注射しか薬がないので、朝晩注射。
少し改善してきたかなと思っても食欲はありません。
少しずつお腹で呼吸してる感じも出てきて、トイレまで行くのもヨロヨロしてて、もう限界が近いのかとよぎりながら朝投薬、朝晩注射、1時間半おきのチューブの給餌やってました。
お客様の来る時間、お迎えの時間、トリミングにかかる時間も考えながら、その中に組み込んでなんとかやってました。
今からお迎え行きますって言われて、ドールの給餌の時間なので、どれくらいで着くのか、予想してた時間過ぎて待ってても来なかったりするとイライラもしてました。
弱っていくドールの側にずっといたいのに1人だから仕事もしなきゃいけないし、辛い日々でした。
22日、いつもと違う感覚がありました。
水を目の色変えて飲む時間、全く飲まない時間、口開けて今までにない一瞬の呼吸、やけにわたしを見てくる目、「もう少しで仕事終わるから待っててよ」涙ぐみながら、そういいながら、なんとか仕事しました。
仕事が終わり、ドールはかなりしんどそうなんだけど、優しい瞳で私達を常に見てました。
「よく見てくるねぇ、今日は。どーした??」
と限界で焼き付けてるのかなと思いながら側にいました。
なかなか眠れません。
翌日も7時半には起きてお世話しないと間に合わないのに5時になっても寝れず、最近全然寝てなかったから数時間でも寝ないとなと思い、ドールを今寝てるとこから移動させて寝るか迷いました、でも、動けなさそうだし、いつも通り私の横に抱っこして移動し、いつもは私の枕に顎乗せて寝るけど、高さが辛いのか位置が定まらずにいたので、ドールの毛布で枕作って、落ち着いたので少し冷え気味の手足握り、体に私の毛布もかけドールを抱えて知らぬ間に一緒に眠りについてました。
寝過ぎちゃったか!とハッと目が覚めた時、ドールの鼻からする呼吸の音がなく、薬効いたのか!
違う!違う!ってなり、ドールはこの数時間の間で、全然寝てなかった私が眠りについたの見計らってたかのように逝ってしまいました。
まだ温もりがあり、何か感じて目が覚めたのかと思うほどの時間だったかもしれません。
亡くなる前は人それぞれ色々な悩み、苦労、努力があります。
その人にしかわかりません。
優しい言葉のつもりで声かけてくださっても、逆に辛くなることもあります。
亡くなった翌日、私はなんとか仕事しました。
食べれなかったの?といわれただけで傷つきました。
仕事が癒しだから仕事しなさいよっ、頑張れと言われて傷つきました。
他に頼れる人ががいたら休んでドールの側についていたかった気持ちを抑え仕事し、亡くなったあとももう少しで姿がなくなってしまうから側にずっといたいのに、仕事が癒し?は?信じられない言葉をいただきました。
ペットロス、、他の方にはわかりません、わかってほしいとも思いません。
ワンちゃんが大好きで、他にもまだたくさんうちの子はいます。
側から見たら、まだいるからいいじゃないと思われるかもしれません。
ですが、トリマーの仕事はペットロスになると本当にキツい仕事です。
お気遣いいただけて言葉かけてもらって気持ちが落ち着くこともありますが、辛くなることもあります。
何も言わないで欲しい。
そっと私を応援しててくだされば。