少し前のことです。
こっちのカフェって、最初に注文して、出るときにお会計っていうスタイルが多いですよね。
お会計お願いします、っていうの、La cuenta, por favorっていうのが定番ではありますが、コーヒー一杯分をカウンターで支払うにはちょっとおおげさ。
英語だと普通にCan I payなので、直訳でPuedo pagar
とか言ってたんですけど、でもなんとなく違和感感じてたので、スペイン人の友達が支払うときにこっそり聞いていました。そしたら…
¿Me cobras?
いやぁ、あの衝撃は忘れられません
Me cobras...こういう使い方まさかのこの動詞
普通に訳したら、charge forとかcollect paymentとかそういう感じで、まぁあちらにお勘定を頼むわけだから「お会計お願いします」と通じるところがある気もするけれど、でも、英語やフランス語(英語に近い)の言い方とあまりに違うので仰天しました。おおげさでなく。
こういうのが面白いなぁ。こういう、直訳できないフレーズをもっと使ってみたいなぁ
どの言葉にも、よく使われる、直訳できない表現を多く含むちょっと特別な動詞があると思いますが、スペイン語のQuedarはその1つだと思います。
七変化。使い方次第で色々意味が変わる。Be, Remain, Have, Meet, Fit, Stay, Keep...万能すぎて使うのが難しい
これまた衝撃だったのは、ハロウィーンのとき。
村の有志がチャットグループを作って、どこの家にいけばお菓子がもらえるか、というのをオーガナイズしたのですが、ものすごい数のTrick-or-treatersが家々に押し寄せ、あっという間にお菓子がなくなりました。
うち、お菓子もうありませんというアナウンス。
確かうちは、No hay más caramelos, lo sentimos! って紙に書いて外に貼りました。
もう少しネイティブっぽくするなら、Se nos acabaron los caramelosでもいいかなとも思ったけど、とりあえずシンプルに。
間違いじゃなかったはず。
でも、チャットで誰かがこう書いているのを見て仰天しました。
Ya nos hemos quedado sin chuches!
おお……Quedarを使うことはもとより、その後にsinが来ることも、予想外すぎて、逆に感動を覚えました
とにかく私はスペイン語との絡みが日常生活で少ないので、こうやってチャットとかでフレーズを拾いながら、少しずつ消化していくしかないよね。
最後にもう1つ、自分でも使えるようになって嬉しいのが、¿Sigue disponible?というフレーズ。
メルカリのスペイン版であるWallapopでよく使うのですが、「(この商品)まだありますか」と聞くとき。
普通に英語から考えたら、¿Todavía está disponible?ですが、私に連絡してくる人たちはまず使わない。
¿Sigue disponible?が多い。
SeguirはFollow, keepとインプットされていたけど、Still beという便利な使い方もできるらしく。
”We'll stay in touch”という場面でSeguimos en contacto!と言われたときも、動詞はSeguirだけでいいのと耳を疑いましたが、同じ理屈ですね。
語学上達のコツは、日常的に使われる小さなフレーズに潜んでいることを実感させられます。今年もがんばる