なんだかずっと霧の中を泳いでいるような2週間でした
エドの出張に始まり、アルル発熱、それがうつって私が2日ほどぶっ倒れ、治ったと思ったら仕事で大きなプロジェクトがドカンと入ってきて寝不足、来客、さらに子どもの医者のアポ、バースデーパーティーと、やっほ〜い、これでもかとイベントが続き、まさにノンストップ
しかもそれに加えて、ここ数週間、私の頭を片時も離れてくれないこの言葉が、おも〜くのしかかっていました…
運・転・免・許
アメリカの運転免許は、スペインの免許証に切り替えられないのです。
つまり、1からぜ〜んぶやり直し。筆記も実技もぜ〜んぶ。
16歳からガンガン運転してきたのにーー
もちろん教習所にも通わなくてはなりません。
この状況をなんとか免れることはできないかと、エドと色々と調べました。
オーストリアでは6ヶ月住んだら切り替えられるって…←住む予定ないし
フランスでは、週によっては切り替えられるって…←私達が住んだことのある州は入ってないし
日本の免許は切り替えられるって…←日本の免許ないし、日本でもアメリカの免許は切り替えられないし
まぁとにかくアメリカの免許は使えないのです
アメリカの試験は簡単すぎて、みんな運転が下手だから、というのが理由ではないかとまことしやかに囁かれていますが(そしてそれもあながち間違ってはいないと思いますが)、私が思うに一番の理由は、アメリカは州ごとに全然法律が違うので、免許証切り替えの合意も、50州全てと別々に交渉・締結する必要があるからではないかと。
それを律儀にやってるフランスでは、一部の免許は切り替えられ、そんなかったるいことやってられるかーと匙を投げたスペインのような国は、アメリカの免許は一律切り替え不可、としたのではないかというのが私の個人的な憶測です。
理由はどうでもいいわ。とにかく使えない。
しかし、教習所が日本やフランスより安いとは言っても、やっぱり5〜10万はかかります。(試験に落ちたらもっと)
アメリカのように「教習所行かなくていい、親と練習すればいい、15ドルで免許取れちゃった〜」というわけにはいきません。
しかも、これまでに取得した人はみんな口を揃えて(外国人だけじゃなくてスペイン人も)「めちゃ難しかった」と言う…
なんでこんなことを、40歳近くになってせねばならんのか
ちなみにこっちに来ているアメリカ人やカナダ人の人は、
①自国の免許は切れたけど、無免許で運転しちゃってる
②一時帰国のたびに律儀に更新して、ほんとはとっくにダメだけど、来たばかりのふりをして自国の免許で運転してる
このどちらかがほとんどです。
②の状況で8年ぐらい運転し続けたけど、さすがに嫌になって取得した、という人もいます。
我が家の状況はもっとシビアで、私の免許はもうすぐ切れるけど、アメリカに行く予定はないから更新できないし、エドにいたっては財布を盗まれたときに免許証もなくなったので、レンタカーもできない、という惨事。そんな私達を待つのは、ラララ教習所〜〜
ちなみにこっちの筆記試験の何が難しいかというと、
やたら質問が細かい
ひっかけ問題が多い
バイクや農業機械やトラックなどについても聞かれる
こんなところでしょうか…これについては次回、もうちょっと詳しく。
そして、実技試験に関しては、
ストがよくあって、そうなると試験が実施されず、どんどん滞る。(もう1年以上試験を待っている人もいるとか…)
ストのせいでお給料もらえてない試験官のおっちゃんたちはやたら不機嫌で、その不満をぶつけてくる=厳しい
試験官のおっちゃんたちは50〜60代の人が多く、女に運転ができるかい、と見下してるらしい
試験官のおねーちゃんたちは、同僚のおっちゃんたちになめられてたまるか、と異様に厳しいらしい
すべて、教習所で先生に聞いた噂です。先は長い…
さて、次回は、筆記試験についてもう少し詳しく書いてみます。
2日間の授業が思ったよりも面白かったので、その摩訶不思議な教師について。主旨ずれてるって(笑)