一人の足でしっかりと立ち、しっかりと前に進む。

もう、恐れるものは何もない。

心の底から笑い、心の底から欲する自分の意思を明確に感じ、輝く。

澱んでしまわぬよう常に、新しい風を取り込むことを心掛けよう。

雑踏の中でも大切な物を見失わぬよう心掛けよう。

明日への道はそこに見えているのだから。


蛍を観ていたとき、娘がふわっと蛍を手に掴んでしまってね。
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手の中で蛍が光ってた。



掴んではいけないもの。



そっとてのひらを開いて、蛍はまた光を放ちながら、夜空に飛んでった。



儚い命だからね。



ほんのひと時のゆめ。



でもね、ほんの一瞬だけど、彼女のてのひらの中に居た蛍の記憶は、鮮明に残っている。



淡い儚い光と、淡い儚いゆめ。



だけど、心の中には強くしっかりと残っている。



そんな出会いを思った。



掴んでとどめてはいけない出会いもあるけれど。



心の中には残っている。



大切な大切な宝もの…。



大切な大切な宝もの。


嫌な自分が居る。

人をうらやむ自分が居る。

人を憎む自分が居る。

自分に負けている自分が居る。

全て、自分ががんばらなかった結果なのに。

私の事を本当に知ってくれている幼なじみや勉強仲間は、私のことをがんばりすぎとか真面目すぎとか我慢しすぎとか優しすぎとか言う。

これは、いい事じゃない。

私にとっては、短所であり、負けているところ。

その結果、人をうらやんだり憎んだりする。

あの時、もっと強くNOと言うべきだった。
そうすれば、人をうらやんだり憎んだりしなくて済んだと思うことが多すぎる。
そう思うけれど、あの時には時は還らない。

時効取得のように遡及はしないのだ。

そして、どんな時も、全て自分自身で決めて、選択したのは自分なんだから。

同じ事をくりかえしてはならない、と思うけれど、気がつけばくり返している。

つくづく、アホだと思う。

遥か遠く、自分の掴もうとしている星は掴めるものだろうか?

きっと、いつか、この闇の底から這い上がってやる!
ずっとこのままでは居ない!
と思っては居るが、案外、ずっとこのままなのかもしれなくて、今が幸せなのかもしれない。

だって、星なんて掴めるものじゃないから。

ジレンマやスパイラルは続く。

突破口を闇の中で手探りしながらもがいて探している。

それでも、やっぱり諦めたら終わるから、掴めないものを掴もうとしているかもしれないけれど、諦める事だけはしたくない。

例え、私の命が尽きてしまおうと、次に繋がる大切な娘達が居るから。

もがき苦しみ、最後まで諦めなかった不器用だった母の姿でも、いいかもしれない。

何かが残るはず。

そう信じる。

彼女達の心の中で、続くだろうから。

負けるな。

嫌な醜い自分とも向き合う事を恐れるな。

そう、言い聞かせよう。

今年もランタナが綺麗な色の花を咲かせてくれた。

この花は、いつも私に元気をくれる。
子ども達と逃げた時も、お水をやる事ができなかったのに、この花だけは、ちゃんと咲いてくれていた。

強い花。

遠すぎる星を掴む程の夢には手は届かないけど、人の心に残るような彩りの良い花を咲かせる事はできるかもしれない。

さあ、また立ち上がろう。



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