みじかい現世に力尽き

こよりの先から

あっけなく落下すれば


ふいに訪れた暗闇に

黙りこむしかなくて


小さくも燃えさかる

短かすぎる夏夜の

きらめきは忘れがたく


いつまでも

手放すことはできなかった

儚い絆のような線香花火


くちのなかに僅かに残った

ほろ苦い火薬の匂いさえ…