私が精神科医である高橋和巳先生を知ったのは5〜6年前です。

それはこちらのみずき絹江さんのブログからでした。

先生の、風の木クリニックに電話をすると、「順番がまわってくるまで、3年かかります」と受付の方に言われました。私は驚き、落胆しました。しかし、3年後に問題が解決しているとも思えないので、私は待たせて頂くことにし、一昨年の11月に予約できると連絡がありました。

高橋和巳先生の御著書には、次のようなものがあります。

これらの本は図書館に置いてあると思います。私は最初地元の図書館で借りて読みました。

私は約30年ほど精神医療を受けてきました。主治医になった精神科医は10人ぐらいはいると思います。

薬物療法が効かなかったので、それまでの医療は命を守るためだけのものでした。

しかし、髙橋先生のご診察は全く違うものでした。15分間傾聴して頂くのですが、それが何とも心地よく、帰り道の地下鉄では温泉に浸かったように、ぼ〜っとして気持ちよく、「これがいつまでも続くといいな」と思ったりします。

もちろん楽なことばかりではなく、診察に行こうとすると、妨害するようにいろんな考えが湧いてきたりすることもあり、私はそれに負けないようにイヤホンで音楽を聴いて対抗しながら通院したこともありました。

そして、通院を続けると行動を変える必要性が出てきて、恐怖しながら仕事の面接や仕事に行ったりしたこともあります。

何かしていないと狂ってしまうように感じて、小麦粘土で必死に何かを作っていたこともあります。

これがその時の拙い作品で、記念にとってあります。白い点々は粘土に含まれる塩分です。

最初の頃は15分が余りに短くて、一度だけ50分のカウンセリングを受けたことがあります。

その時に先生が、「ここは入院施設もなければデイケアもない。途中で通えなくなる人もいる。だけど、最後まで通えたら、症状はなくなります」と言って下さいました。その言葉を胸に刻んで、死にものぐるいで過ごした日々もありました。

「こんなことをしていて、何になるんだろう？」と、苦しい時期もありました。でもなんとかそういう時期は過ぎたみたいです。

今日、あたたかい日差しの中で、海を見ながらふと思いました。

全国の精神科医の皆さんが、高橋和巳先生のような診察をしてくれたら、沢山の患者が助かるのになぁ〜

髙橋先生にカウンセリングを学んでおられるカウンセラーさんは何人ぐらいかは存じませんが一定数いらっしゃいます。

でも、働けない精神障害者にカウンセリング代の負担は大きいです。精神科医の皆さんであれば、健康保険で診察して頂くことが出来ます。

だから、精神科医の皆さんに、高橋和巳先生のカウンセリングを学んで実践していただきたい、と、心から思います。

では

高橋和巳先生の診察