マジンガ―Z:「激マン」 | 懐かしエッセイ 輝ける時代たち(シーズンズ)

懐かしエッセイ 輝ける時代たち(シーズンズ)

懐かしい’60s’70s’80s
ひときわ輝いていたあの時代の思い出のエッセイ集です。
毎週土曜日更新予定です。

今日は。

今日から三連休。

みなさんの計画はどうですか?

日本シリーズは、鷹が虎を破り、アメリカ ワールドシリーズでは、ジャイアンツがチャンピオンに。

青木のロイヤルズ残念でしたね。

野球はこれからスト―ブリーグです。


<マジンガ―Z>



 月末は現代から見た60年~80年代を書いています、1週遅れましたが、今週書きたいと思います。


 
激マン  「週刊漫画ゴラク」永井豪「激マン:マジンガ―Z編」という漫画が不定期(隔週かな)に、7月から連載されているのをご存じでしょうか。
この主人公は、「ながい激」というマンガ家で、もちろん名前は変えてありますが永井豪のことです。
「マジンガ―Z」をアニメとして、どのように誕生させたかを描いています。


 「マジンガーZ」は僕が高校1年の72年12月に、突然日曜日の夜のTVに現れました。
そして、SFやロボット好きの僕の兄弟たちを虜にしてしまいました。


♪空にそびえる くろがねの城
 スーパーロボット マジンガ―Z♪


この有名な水木一郎の主題歌に乗って、家のプールが割れ、ホバークラフトが飛び立ち、ロボットに乗り込みます。
そのロボットこそ、マジンガ―Zでした。


 
 確か、鉄人28号鉄腕アトムのテレビ終了後、 「マグマ大使(65年)」「ジャイアントロボ(67年)」以降、このマジンガ―Zがでるまで、暫くロボット漫画。・テレビ番組はなかったと思います。


 先ほど、「マジンガ―Zをアニメとして、どのように誕生させたかを描いています。」と書きましたが、
漫画ではなく、アニメを誕生させたの裏話ではないかと思われた方がいるかもしれません。
でも、マンガではなく、アニメなんです。
(途中からマンガに主体が移りますが。。。)


 もともと、永井豪は、アニメ版の「マジンガ―Z」を作りたかったのですが、それを始める条件として、テレビ局が提示した条件の一つが週刊誌での連載だったのです。



マジンガーZ
 僕は、「マジンガ―Z」の漫画があったことを、この激マンを読むまで忘れていました。
「少年ジャンプ」への連載だったので、読まなかったことはありえないと思いますが。。。


「ハレンチ学園」で強烈に週刊ジャンプでデビューした永井豪ですが、この頃「ハレンチ学園」を書くのに飽きていたようです。
当時、「少年チャンピオン」「あばしり一家」を連載し、売れっ子作家に仲間いりし、超多忙な仕事を抱えていた、永井ですが、このロボット アニメの開始に熱を入れていました。
もともと、永井豪のデビューは「ハレンチ学園」ですが、デビュー前からSF作品を書きためているなどして、鉄人28号のようなロボットアニメを書きたくて仕方なかったようです。
それがこの「マジンガ―Z」でした。


 「激マン マジンガ―Z編」まだまだ連載されてそう長くはないのですが、色々面白いエピソードが紹介されています。
先ほどのホバークラフトですが、元々はバイクでマジンガ―に乗り込むはずだったそうです。
でもそれが、もともと永井がアシスタントをしていた石ノ森章太郎「仮面ライダー」にかぶるというので、テレビ局側からNGがでたそうです。


 それから、「ハレンチ学園」を終了して、ロボット漫画を連載することを、当時の少年ジャンプ編集から猛烈に反対されたそうです。
当時の編集者西村繁男が名前が変えてでていて、激マンに登場するの名前を忘れました、「ハレンチ学園」ヒットの慰労の席で西村が強烈に批判しています。
ジャンプの読者が求めるのは、ロボットマンガでなく、「ハレンチ学園」なんだと。


 永井は「ハレンチ学園」のようなエロを入れた作品にはしたくなかったらしく、実際に「マジンガ―Z」でのシーンに、連載当時には現れない、お風呂場の湯船に若い女性が裸で2ページあり、
少しエロを入れたマジンガ―を書いています。


この激マンの中で、このように、マンガ編集者やテレビ製作者に言われなかったら、こうなったという、「マジンガーZ」本作では実際はなかったシーンを何度か描いています。
先ほどのバイクのシーンも確か書いていたと思います。


 でも、「マジンガ―Z」を読み返したら、本編に主人公兜 甲児のガールフレンド弓 さやかの裸や、殺人アンドロイドガミアQ3の裸など、やはり永井作品なので、裸がでてきます。


 この「激マン」作者本人が当時を振り返って、それもマンガで書くのですから、とても興味深いですね。

是非、機会があったら読んでみてください。
ちなみに、この「激マン」は、激マンとしては、2作目で、第一作は「デビルマンの章」です。