物品の消毒用に次亜塩素酸水を渡される事がある。


私は化学物質過敏症なので、

次亜塩素酸水とラベルを貼られていても

実は次亜塩素酸ナトリウム水溶液を渡される

ケースがあるのを用心して使用を断っている。

その代わりに自前の消毒グッズを使わせてもらう。

 

習い事の弓道でも、

矢はマスクなしだと口元付近に触れるため、

弓道教室では一射ごと矢取りをした後に

次亜塩素酸水で矢の消毒を行うように指示をされた。


悪知恵の働く私は、的前練習の人数と矢取りの動線、

そして練習が回るスピードをしっかりと考えて

的前に矢を取りに行く人と消毒液で矢を拭く人を分け、

私は人の倍、的前に矢を取りに行く代わりに

消毒液を一切触らないという分担作業制にする事で

この状況を打開しようとした。


実際にこのやり方は他の健康な人達にとっても

効率よく練習を進めるという点で理に適っていたため

あっさりと受け入れてもらえたのだが、

帰り際に問題が発生してしまった。

消毒液を使った方達の一部が手荒れを起こした。

渡された次亜塩素酸水と書かれたボトルの中身は

実際には次亜塩素酸ナトリウム水溶液であったのだ。


私は次亜塩素酸ナトリウムの臭いが原因で

意識を失ったり体調を崩してしまうだけで、

漂白剤の原液に素手で触れてたとしても

肌が荒れたり赤くなるような影響は一切ない。

なので次亜塩素酸ナトリウムの肌への影響を見落とし、他人が素手で扱っているのを特に注意していなかった。

次亜塩素酸ナトリウム水溶液は手指に使ってはならず

ゴム手袋での保護が必要だという事を忘れてたのだ。


これは私の考えが及ばなかったのがよくなかった。

他人に代わりにしてもらわないといけないのなら、

他人の安全にこそ、もっと注意を払っておくべきだ。


次回の練習には、素手で使っても大丈夫な消毒液を

私でも使える無香料で安価な消毒液を提供しよう。

化学物質過敏症で消毒液が使用できないからと言って

他人の肌への影響を放っておくのは無責任だ。


陽イオン界面活性剤の塩化ベンザルコニウムを含む

オスバンSは水で200倍に薄めたら、

手指にも物品にも消毒液として使えるので

これを無償提供して使ってもらうようにしよう。

オスバンSなら私でも使えるのだから、そうしよう。


非イオン界面活性剤アルキルグリコシドが含まれる

キュキュットクリア泡スプレーの無香料ver.も

水で50倍に薄めたら、物品の消毒には使えるだろう。

素手でも扱える成分だが手荒れには注意が必要だし

泡立つかもしれないからテストは必要だといえる。


薬剤耐性菌を作らないためには

週毎にこれらを交互に使うのが望ましいのだが、

細かく言い過ぎるのもよくないので

安全な消毒液に替えてもらうことを優先しよう。


次亜塩素酸ナトリウム水溶液こと漂白剤薄め液が

有用な消毒液であるのは確かなのだが、

臭いが決定的に駄目な人がいる場合には

その人の近くで使わない、

使わざるを得ない時には席を外してもらうようこと。

また、絶対に素手では使わない、使わせない事を

十分に守るようにしてください。

体質によっては、手の皮がボロボロに剥けてしまい

元の綺麗な肌に戻れない人もいますから。


コロナの消毒に使えるもの達