小野恵令奈が、2014年7月15日をもって芸能界を引退することが発表された。
小野は「えれぴょん」の愛称で親しまれているAKB48の元メンバーであり、2009年の選抜総選挙では11位にランクインし、グループの次世代を担う存在として期待されていた。2010年には同グループを卒業し、翌年7月よりソロ活動を開始。昨年は『タンクトップファイター』(テレビ東京系)でドラマ初主演を務めるなど、幅広い活躍を見せていたなかでの引退発表となった。
初期のAKB48を支えたメンバーの一人として存在感を放っていた小野恵令奈、その魅力とはいかなるものだったのだろう。アイドルカルチャーに詳しいライターの田口俊輔氏は、彼女のグループ在籍時代の活動について次のように語る。
「小野恵令奈がAKB48のメンバーだったころは、前田敦子や大島優子とともに“太田プロ3姉妹”の天真爛漫な妹キャラとして活躍していましたし、渡辺麻友と並んで次世代のエース級と評するファンも少なくありませんでした。当時、小野のパフォーマンスについては、歌唱力の高さを評価する声もありましたが、秋元才加が本格派のボーカリストとして厚い支持を得ていたため、そこまで大きく取り上げられることはなかったです」
また、卒業後のソロ活動に関しては、歌唱力や声質に対して「声が低くなった」という意見も少なくないが、同氏はこの変化について「迫力が増している」と評している。
「小野にボーカリストとしての魅力が出始めたのは、ソロ活動を始めて以降ではないでしょうか。彼女のデビューシングル『えれぴょん』は、タイトルこそ奇抜だったものの、身体的な成長とともに声帯が変化したせいか、声の重心が低くなっていました。それによって抑揚の効いたものになっており、緩急をうまく使うことで、迫力を増したボーカルに成長していたと思います。また、小野はライブハウスでの他アイドルとの共演や『TOKYO IDOL FESTIVAL』への出演など、高いパフォーマンスを要求される場にも積極的に出てきていました。彼女はそこで、グループ在籍時代からは想像もつかないような、勢いのある煽り方でファンを巻き込んだりするなどして、ステージングの巧さを発揮していました」
さらに田口氏は、ここ1,2年でソロアイドルが台頭しつつあることに触れ、「もう少し続けていればブレイクする可能性があったのでは」と推測する。
「アイドルシーンは現在、武藤彩未などの台頭により、ソロアイドルが高い評価を得る時代に突入しつつあるような気がします。小野はかつて一大グループのメンバーとして期待され、卒業後にはソロとして高いパフォーマンス力を身に着けています。それゆえ、この流れに乗ってブレイクする可能性もあったのではないかと。今回の引退発表は正直、惜しい気がしますね」
小野は引退発表のコメントで「20歳に近づくにつれて、自分自身と向き合って考える時間も増えた」ことにより、「新たな夢や目標が出来た」と語っている。その夢が何かは明かしていないが、「時期がきましたら、あらためて皆様にお伝えする」とも伝えている。新天地での活躍を祈りつつ、来たる報告の日を待ちたい。
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