小田急相模大野駅構内（相模原市南区）で回送電車が脱線した事故で、小田急電鉄は２４日、脱線現場付近のレールが約８ミリ摩耗していたと明らかにした。レール取り換え基準の１１ミリ未満だったが、摩耗により車輪の引っかかりが弱くなった上、カーブで外側への横圧が強まるなどして脱線した可能性があるとの見方を示した。外部機関に調査協力を要請し、本格的な原因究明を行っている。
小田急電鉄によると、脱線したのは６両編成のうち、３、４両目と、最後尾の６両目の計３両。同社が現場付近を調査した結果、レール表面が約８ミリ摩耗し、車輪と接触する角度が低くなっていたことが判明。また、事故前日の６月１８日には点検作業の一環として、２～６両目の車輪表面を数ミリ削っていたことも明らかになった。
同社担当者は「カーブで横圧が強まる中で、車輪とレールの接触が弱まり脱輪しやすい状況にあったのかもしれない」と話した。
同社は脱線防止ガードの設置やレール交換などの緊急対策で再発防止を図っている。
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