ペットバケットブログ

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飼い主さんのお役に立てる情報をブログにてお伝えしたい!

猫の熱中症

熱中症は表に出る犬だけかと思われがちですが

室内で飼育される猫にも熱中症にかかる可能性があるということを

ご存じでしょうか

 

前回のブログでは犬の熱中症について述べました

今日は猫を愛する方のために

猫の熱中症についてみていきましょう

飼い主さんが知っておきたい猫の熱中症

人間や犬と同じように、猫も熱中症になります

猫は熱中症にかからないのでは、と思う方もいるかもしれませんが

猫は決して暑さに強いわけではありません

 

閉め切った家や車の中、隠れようとしてはいった押し入れなど

高温多湿になる可能性があるところであれば

熱中症の危険があるということを理解しておきましょう


熱中症の症状

軽度・・・

口を大きくあけ、はぁはぁと荒く呼吸をする

これはパンティングと呼ばれています

猫は犬と違い、口を大きく開けて荒く呼吸をするときは要注意サインと受け取りましょう

(体温が高い場合はすぐに動物病院へ)

 

よだれを垂らす

落ち着きがない

目や口、粘膜が赤い

疲れている

気持ち悪そうにしている

食欲がない

心拍数が高い

 

中度・・・

嘔吐、下痢、震えだす

熱中症が進むと、吐いたり下痢をする症状がでてきます

 

吐き気

嘔吐

歩行がままならない

ふらふらしている

脱力感

震える

体温が40度まであがっている

(嘔吐や下痢がひどいと脱水症状も引き起こしかねません)

 

重度・・・

この症状が起きてしまう前に、対処することとを心がけましょう

 

発作を起こし、意識がなくなる

意識を失い、痙攣や発作を起こしている時はかなり重症です
すぐに動物病院へ行く必要があります
 
高体温
中枢神経障害
循環不全のための臓器障害
 

熱中症が引き起こされる原因

高温多湿な環境下で、体温調節がうまくできず起こります
気温が30度を超え、さらに湿度が高いと猫に熱中症が起きる可能性があります
 
室内で生活する猫の場合、夏場の快適温度は25度前後と言われています
(各サイトによって若干違いがあることもあります)
 
エアコンの設定は部屋の大きさやそれに対するエアコンのサイズによりますが
設定温度は高すぎず低すぎず、26度ぐらいが目安です
 
この理由としては、猫は体の大部分を床下30㎝のところで活動します
人間の体が暑いと感じる空気の位置と
猫が感じる空気の位置には大きな差があるということです
 
足元が少し寒い、というときは猫はそれを体全身で感じているということを
念頭に入れておきましょう
 
扇風機の役目
扇風機には、空気を冷たくする機能はありません
暑い日、扇風機だけで対応するのはやめましょう
 
扇風機はあくまでも空気の循環に為に使用しましょう
扇風機を使用する際も、エアコンを使用する際も
猫に直接風が当たらないように気を付けましょう
 

猫の体温調節の仕組み

人間は体全身で汗をかき体温を下げることができますが
猫が汗をかくのは肉球と鼻だけで簡単に体温調節することができません

また、猫は犬のように大きく口を開けて口呼吸で体温調節するのは得意ではなく
口呼吸にたよることも期待できません

同じ空調のもとでも、猫の年齢、体系、品種などによって熱中症になりやすい場合があります
ぽっちゃりしている猫、長毛種、短頭種
また、体温調節がさらにしにくい子猫やシニア猫などでは
さらい一層注意が必要となります
 

部屋以外での熱中症になりやすい状況

夏の間の閉め切った部屋や、車の中は温度が急激に温度が上がるため大変危険です
蒸し暑い日に、キャリーケースに猫を入れて移動している場合も
ケース内は思ったより熱がこもるので配慮が必要です
冬場でも、日光が当たっている閉め切った車の中は車内温度は高まります
どんな季節でも、密閉された車の中は熱中症のリスクがあります
 
ペットを車の中に置いておくのはやめましょう
 

水分補給は必須!水は数か所に設置

猫も水分補給は必須です

十分な水分補給ができるよう、新鮮な水いれを

数か所に用意しましょう

 

 

飼い主さんができる応急処置

 

熱中症の症状がでたら、即座に猫を日の当たらない涼しい場所へ移動させましょう

脇、首などの部分を冷やす

濡れたタオルで体全体を包みこむ

 

わからない場合、症状がひどい場合は動物病院へ連絡しましょう

 

保冷剤などで脇や首を冷やす

ガーゼやタオルなどで保冷剤をくるみ

太い血管がある脇や首などを冷やします

保冷材は直接あてると凍傷を起こしてしまいます

必ずタオルや布などでくるみ、直接猫に当てることは避けましょう

 

濡れたタオルで体を包み込む

タオルを濡らし、猫の体全体をくるんで冷やします

濡れたタオルは、猫の体温ですぐあたたまるため

頻繁にタオルの交換を行いましょう

多くの猫は水に濡れるのを嫌がりますが

水に抵抗のない猫であれば

直接水をかけて冷やすことも可能です

 

 

水を飲ませる

 

少しずつ飲ませることが必須です

飲めないときは無理に飲ませることはやめましょう

飲めずにのどに詰まってしまいます

 

飲めないときは、濡らしたコットンで

舌を濡らしてあげることもできます

 

食欲がある猫ならウェットフードを少しずつ上げるのも効果的です

 

意識がない猫は、すぐに動物病院へ連れて行きましょう

 

 

風を送る

 

猫の体に直接風が当たらないようにしながら

エアコン、扇風機、うちわや扇子などを使い

水分を気化させてあげましょう

 

注意

体温の下げ過ぎには注意して!!!!!

 

ずっと猫の体を冷やし続けるのも危険です

目安は、猫の体温が39度以下になる前に冷やすことをやめ

様子を見ましょう

 

保冷材などを外しても

一定の期間冷やし続けられた体は

そのまま体温を下げていくからです

 

猫の体温は肛門に直接体温計を入れると測れますが

慣れてない人、普段から猫の体温を測ったことのない人は

動物病院での手当てをお願いしましょう