NPO法人高蔵寺ニュータウン再生市民会議 

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高蔵寺ニュータウンで活動する団体を紹介しています。

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      西高森山で絶景を楽しもう

 恥ずかしながら、たかが215㍍の小山と見くびっていた。頂上に登って驚いた。広大な濃尾平野が一望にできる見事なパノラマが楽しめる素晴らしい山だ。

 高蔵寺ニュータウンの北西の岩船神社の裏手が登り口になっている。御神体の舟形の岩を拝見しながら参拝し、裏手の古墳の脇を越すと馬の牧場が見える。ニュータウンのすぐ近くで馬が見える景観は楽しい。右手には宮滝池と田んぼ。心和らぐ田園風景だ。

 登り口の車止めゲートをすり抜けると間もなく、右・市民球場、前方・築地池の道標がある。どちらでも西高森山山頂に行ける。道案内は、あまり親切ではない。まっすぐ行ったが、市民球場方面の道の方が近道だ。登りは35分かかったが、帰りは市民球場方向の道で20分足らずで下りられた。 

 ゆっくりした坂を進むと、築地池に出たが、工事中で水がない。広い池底を這いずり回る重機など、これはこれで見ものであろう。やがて、道案内に従って右に折れ木や草に覆われた本格的な山道に入る。湿地の木道を渡り、短いながらきつい坂を数回繰り返し運動不足を後悔するころ、頂上に着いた。

 やけに大きな休憩小屋をくぐって反対に出ると、一気に視界が広がる。右手に雪を抱いた伊吹さんと養老山系。中央にでべそのようにかわいい小牧山。左手に名古屋駅前の超高層ビル群を中心に広がる名古屋の市街地。180度、全くさえぎる物のない見事なパノラマだ。疲れがすっと消える。やせた樹木しか見えない高森山とは雲泥の差だ。

 岩船神社までアピタから歩いて35分程度。神社の駐車場に車も置ける。子供ずれでも容易に登れる。馬を見物させるだけでも楽しい。宮滝池池から神社脇に流れ落ちるミニ渓谷も見ごたえがある。


西高森山の登り口

西高森山の登り口
名古屋の超高層ビル
山頂から見た名古屋のビル群

山頂からの景観
山頂からの景観

馬の牧場
馬のいる牧場
御神体の舟型の岩
岩船神社の御神体の舟型の岩

水彩画の面白さ(4)

透明絵具と不透明絵具の違いをみて見ましょう。下の写真はその違いを表しています。透明絵具で青色(コバルトブルー)を塗り次に黄色(カドミウムイエロー)を重ねると左図①のようになります。この場合重なったところが緑色に近い色になります。しかし不透明絵具(ガッシュ)では右図②のように黄色が強く残っていて、先に塗った青色があまり見えません。透明水彩画では、この特徴を生かしながら、色を薄く重ねていき、描き進めていきます。
また、透明水彩画においては、一番明るいところは下地の紙の白さを残して何も塗らないでおくという画法としますが、不透明水彩画は一番明るいところには白絵具を使って明るく見せます。白絵具を使って明るさを出すより、紙のもとの白さを生かす透明水彩のほうが明るく輝くように見えます。また彩色しても顔料が細かいために光を通し、紙に届いた光と顔料の色が一緒に反射して目に届くために深味がある色にもなります。このあたりは実際に描いて試してください。・・続く
                                         M.H
絵具の重ね塗り

高森山を活用しよう

高蔵寺ニュータウンのほぼ中央に鎮座する高森山。身近で緑も濃く散策に手頃の山です。

高森小学校のわきの緩い坂道を上り、右手の長い石段を横目に見て過ぎると間もなく木に囲まれた登り口が見える。ちょとした山歩きの気分を味わう。運が良ければ、リスが灌木の間から飛び出てきて横切るのが見える。息が荒くなり始めるころ大きなニュータウン竣工記念の石碑がある広場に出る。先を進み水道タンクのわき道を歩くと、先ほどの石段の上部の道と交差する。目の前の小公園の左手からややきつい坂を登ると数分で頂上に着く=写真上

頂上はヤブ状に茂る木々に囲まれた狭い平地があるだけ。展望は全くきかない。立派な看板があり=写真下、住民や子供たちが、かつてはげ山だったこの山にドングリを植え、緑を復活させたと書かれている。

雑木が覆い隠している名古屋の市街地や雄大な濃尾平野の景観を想像しているうちに「余計なことをしてくれた」と腹が立ってきた。

はげ山に奈良の若草山のように芝生をはやしたら、この高森山は絶好の子供らの遊び場になっていたはずだ。四季折々、広々とした景色を足元に家族で弁当を広げ、子供らが山頂周辺を走り回る。高森山は住民たちの大変な財産になっただろう。だが現状は、人を寄せ付けない何の魅力もないヤブの山だ。

いや、今からでも遅くない。せめて頂上周辺だけでも木を切り払い、眺望を取り戻してほしい。ドラえもんの裏山」みたいに、子供らの絶好の冒険と夢の遊び場に生まれ変われるだろう。

山にドングリを植えた人たちの善意や狙いは疑いない。しかし、植えっぱなしは無責任だ。山は、人の手が入ってこそ生きる。高森山は、子育てに最適の「公園の中のニュータウン」の中核になる魅力を秘めている。


高森山山頂

山頂の看板


水彩画の面白さ(3)

今回は水彩画の材料の話から少し離れ、最近の展覧会のご案内をしましょう。現在、愛知県美術館で開かれている「デュフィ展」です。ラウル・デュフィは1877年フランスの海辺の街ル・アーブルに生まれ、その地の美術学校を経て、パリに居を移し活躍した画家です。
彼の作風は色彩の美しさと自由奔放なデッサンから生まれる「生きる喜び」を表したものと言えます。しかし反面そのことが表面的にとらえられたことも事実です。
先日、この展覧会に足を運びましたが、平日ということもあって閑散としていました。しかしその内容は素晴らしく、まさにデュフィの感性に満ち満ちた作品群に圧倒されました。油絵だけでなく水彩画も多く展示され、その色彩の美しさとみずみずしさには感心します。名古屋で開かれる多くの団体展と違い、一人の画家が持つ個性が会場いっぱいにあふれるこうした展覧会こそお勧めです。そこでは画家の個性や内面まで感じることが出来るからです。そんなことで、今回は、ぜひ「デュフィ展」に足を運んでみてはいかがですかというご案内です。
「デュフィ展」は12月7日まで愛知県美術館10階で開催されています。
                                  M.H