今日はあいにくの雨模様ですが空気中の塵やほこりが雨の力で落とされ空気がきれいになっています
以前、一般診療のしていたころの私は、ワンちゃん、ネコちゃん に避妊手術と去勢手術をすることをお勧めすることは当たり前のように感じていました。
将来おこりうる、前立腺、精巣、卵巣、子宮に生じる病気のこと、また腫瘍の起こりうる確率などを考えるとたしかにワンちゃん、ネコちゃんたちの健康と幸せにつながっているはず・・・
と思っていたからです
また、以前はよく ワンちゃんが飼い主を攻撃する、もしくは他の動物を攻撃する ⇒えばっているから去勢や避妊をすると穏やかになる
と考えられていたので多くの獣医師は攻撃行動の治療として去勢・避妊手術を勧めることをありました。
ところが「行動治療」という学問が進歩し、さまざまな研究がされるなかでいろいろなことが分かってきました。
動物たちのメンタル的な治療や癒しを専門とする仕事に携わり、動物の心の中を覗き込むと
多くの攻撃を示す動物の心には「不安・恐怖・葛藤」をもっています。
不安や恐怖心をもつ動物を去勢・避妊すると、逆に感情の不安定を引き起こし、攻撃性を悪化させてしまうこともあります。(´_`。)
もし、えばったり、縄張り意識などが関与し攻撃的な振る舞いをしている場合は手術をすることで穏やかになることもありますので、どのような感情で攻撃的な振る舞いをしているかを十分理解したうえでそのコたちにあった対処法やアドバイスをすることがとても大切な気がします。