この町の地図を手に入れてから、大体の位置関係が分かってきた。

買い物ついでに足を延ばしてみると、さすがに郊外だけあって、大型店舗が多い。

前だったら、商店街の中にある小さなお店を探すのが面白かったけれど、

ここは、そんなサブカル系もなしだし、小さいけれどこだわりの店舗もなし。

しかし、家族向けにはほんと助かるお店ばかりある。

特にセコハンといったら・・

この間は、全館ママとベビーのセコハンショップを発見した。100円ショップも大型化しているので、

まわるだけでも結構疲れる。


車を持たない私たちの足は、ママチャリと偽5段変速の自転車。

いざとなったら、携帯のGPSで帰ればいいかなという無謀な走りで、

今日も市内を走ってみた。


自転車がいいところは、止まりたい時にいつでも停車できること。

きついのは、なにしろ駆動は自分の足だけなので、

登り坂の多いこのあたりは結構根性がいる。


以前の住まいのまわりには、一人で歩くお年寄りが多かったけれど、

車で動くことを想定しているであろう店ばかりあるここじゃ、お年寄りが一人で歩いているのを見かけない。

一人暮らしのヒトは、どうしているのだろうかと考えてみた。


引越しの整理をしていたときに、子供が学校の調査で使っていた孤独死の資料がでてきた。

ある団地のケースを調べたものだったけれど、

団地内にある商店街が寂れて、郊外の大型店舗に人が流れていってしまう。

買い物にでかけるという行為を日常に入れることで、お年寄りは外にでる理由ができて、

人にあうチャンスができる。

しかし、スーパーマーケットが遠のいてしまえば、外にでるのも負担になり、勢い人とのかかわりも減ってしまうのだとあった。


引越してきてから、3店舗のスーパーをチェックしたけれど、一人暮らしに向いているような食品の売り方はしていなかった。


今の私たちが考えるのには早すぎるけれど、

現実問題として、老後をどうするかを意識せずにいられない。

今はとにかく、走るしかないのだけれど。