数学、英語、・・・といった中・高校レベルの勉強による偏差値で判断される教育が
日本でははびこっています。
海外では、科学、経済、政治に加え、歴史、哲学・・・といった
役にたたないと思われている学問の習得も重視しています。
一分野のみでなく、他分野の学問を組み合わせていくことを教養とも言えます。
日本では、教養がないまま、社会にでて地位だけを手に入れた
実務家が多くなる傾向があります。
ファッション業界からの映画業界へのアプローチもあります。
衣装、美術、建築、小道具など、細部に至る独自の美学に
染めあげられた世界観に圧倒されます
アルマーニは、映画史上に残る映画で起用され、独自の世界観です。
映画『007/慰めの報酬』から007シリーズはトムフォードのスーツを使用しています。
トムフォードは、グッチでクリエイティブディレクターになってから10年後には、
売り上げを10倍以上にも増加させてきました。
ブランドコンセプトである「力強く、タフでしかもセクシーであるべき」という言葉のまま
様々な商品を手掛けており、特に人気のあるものが、サングラスや眼鏡です。
自身が初めて映画の監督をした際には、俳優のコリン・ファースが着用しました。
愛する人を失い、過去にしか生きられない男の最後の1日が描かれた
作品「シングルマン」があります。
今日が人生最後の日だと決めて世界を眺めてみると、
ほんの少しずつ違ってみえてきます。
「未来が見えなかった。
毎日が靄の中。
だが今日こそ変えてみせる。」とスタートします。
本日のプレイリストは、トム・フォードが監督を務め
る第二弾の映画『ノクターナル・アニマルズ(Nocturnal Animals)』からスタート。
見せかけの成功や富、美を求めるあまり、大切なものを見失い捨ててしまっていたヒロインの姿に、
物質主義やキャリア、アルコール、ドラッグなどで魂が抜け殻になったことがある
自分の姿を投影したようで、「ナイトクローラー」のジェイク・ギレンホールも起用しています。
封切りされた時には評価されず、少し時間がたったもので、深みがでるものもあります。
芸術作品には優劣が存在し、定義がないため優劣をすぐに決定することは難しく、
その価値が分かるには、大変長い時間がかかります。
生前に評価されずに、死後に高く評価されることもあるものです。
芸術家の評価は死後30年かかるとも言われます。
メデイアに取り上げられてハイプ(誇大広告)が行われた期間を過ぎて、
貴方にとって贋作ではなく、本物を探す旅が始まります。
もし週末に10本の映画から、貴方好みの映画に出会えたら、
新たなスタートがきれるかもしれません。
破滅と再生。
今から起こすイノベーションのヒントを学んでみましょう。
本日のシネマプレイリスト
① ノクターナル・アニマルズ
② ナイトクローラー
③ シングルマン
④ ナイトクローラー
⑤ ビッグ・アイズ
⑥ サウスポー
⑦ アンタッチャブル
⑧ ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
「温故知新」で、映画からも、少し新たな知識を取りいれて、
人生のボーナスステージで、いばらの道も、美しい薔薇の散策路にし、
「人生という名の旅」を楽しんで行きましょう。
(文京区・白山神社)