題名:音に色が見える世界
著者:岩崎純一
出版社:PHP研究所
価格:¥720
発売日:2009年9月29日
サイズ:新書, 221
対象:共感覚の世界に触れてみたい方や日本文化に興味がある方
難易度(5段階) :★★★★☆
目次:
◆共感覚とは何か
◇共感覚とは何か
◇共感覚ではない感覚
◇私の感覚世界の模式図
◇文字に対する共感覚
◇数字に対する共感覚
◇音に対する共感覚
◇女性に対する共感覚
◇対女性共感覚をもたらすのは女性ホルモンか?
◇共感覚者は非共感覚者の見ている世界が見えないのか?
◇共感覚どうしは同じ世界を見ているのか?
◇「赤は熱く、青は冷たい」のは感覚ではない
◇共感覚者は記憶力がいいのか?
◆日本文化の原風景としての共感覚
◇私の前言語的記憶
◇文字の創作
◇日本語への確信
◇日本文化論としての共感覚論
◇日本の伝統色と色名
◇現代日本人の共感覚者の実験
◇日本語にはもともと「あか・あを・しろ・くろ」しかなかった
◇色彩語の変遷
◇同じ色を見ていても、世界の「見え方」が違う
◇女性の「にほひ」
◇感覚動詞の欧米化
◇「きく」もあらゆる身体感覚を含んでいた
◇外国語の感覚動詞
◇日本人にとっての「色」
◇聴覚言語から視覚言語への変化が共感覚を失わせた
◇それでは漢字は不要なのか?
◇現代日本語で共感覚を語るということ
◆共感覚者男性として
◇共感覚の共時的考察
◇共感覚者には女性が多い理由
◇共感覚は障害ではない
◇対女性共感覚はどのように感じられるのか?
◇男性はなぜたい女性共感覚を失ったのか
◇日本語の「唇」と英語の「lip」
◇恋とは何か
◇男性の共感覚者として
レビュー:
文字や数字、音に色を感じるなど、様々な形態の共感覚を持つ著者が、
共感覚者の見る世界を詳しく解説し、さらに日本の歴史や文化と
共感覚との密接な関係性を考察した本です。
非共感覚者でも、共感覚の豊かな世界を体験でき、
そして日本人の研ぎ澄まされた感覚を感じることのできる本です。
(とこ)
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