どうにかこうにか CAU(Clinical Administration Unit)へ到着しNo6のベッドへへたり込んだ私。喉というか口がカラカラに乾いていて、先ずいの1番でお水をもらえないか頼みました。「急に飲むと胃がアップセットするから、少しづつ飲んでね。」


言われたように口の中を湿らすように飲むも、気持ち悪くてベッドに横になれず、しばらくベットの上へ座っていたら、やっぱりさっきのシップが引き金になって胃の中身が上がってきました。救急車でもらったキドニーディッシュ(というよりキドニーバケット)に全て吐き出して…ハ、少し気持ちが戻りました。


「大丈夫?落ち着いたら教えて。先ずはキャセターつけるからね。」


しばらくして大分良くなったので、看護師さんに声を掛けていろいろ処置をしてもらいました。血液検査、いろいろな質問、点滴が始まりやっと落ち着いてベッドに横になりました。昨晩は気持ち悪くてまともに寝られなかったので、本気で寝てしまいました。


ハッと目が覚めたらもう午後になっていました。気分も大分良くなっていて、携帯に手を伸ばして旦那さんに一言テキストを入れる余裕もでてきました。


そして突然サージェントがやって来ました。「君が理解している事、説明出来る?」(この私から説明させる手法、ドクターと話す時によく使われるんですが、私の英語が拙いからかな?理解度を試されてる?)


「CTスキャンの結果、お腹の中でブロッケージがおきていて、今日は方針を決めるためにここに来ました。昨日の夜から具合が悪く、今朝救急車で運ばれました。」


「そう、その通り。ちょっとお腹を触らせて。」


今まで右側に違和感だったのですが、今日は左側の肋骨の下を押さえられると痛みがありました。


「どうにかなるよ。これからより詳細なCTスキャンとエンドースコピーをやって、手術するか処置で対応できるか決めよう。今回の入院はちょっと長くなるかも。最低1週間は入院!」


ひとつだけサージェントに質問しました。「mass(サージェントは腫瘍の事をこう言ってました)はどこにあるものですか?肝臓?」


「大きくなってブロッケージしているmassは前に左の腎臓があった所にあるやつだよ。コロンをブロッケージしている。侵食しているかどうかは検査してみないと判らない。手術するか処置だけで大丈夫か。バイオプシーもとるかもしれない。来週検討して方針を決めましょう。」





そっか。肝臓じゃ無くて、原発巣の親玉だったのか…