函館市【まちあるき】全22コースをゆるまにあっくにご案内
本日はNO4コース『きらめきのライトアップ 海辺編』だ
ライトアップされた夜のまちなみを歩く海辺編
教会群に比べると派手さはないかもしれないが
ライトアップされていない建築物を含め
明治の函館に想いを巡らせることのできる
渋い建物が多く残るエリアである
①函館市写真歴史館
明治42年建築の旧北海道庁函館支庁庁舎で
現在は函館市写真歴史館として活用されている建物
ライトアップされる夜間まちあるき時は変換時間ではあるが
併設する旧開拓使書籍庫と共に渋く明治を感じられる
建築物である
②相馬株式会社
元町公園を出て基坂を電車通りまで下ると左手に建つ
明治の豪商・相馬哲平氏の社屋
グリーンの外壁がライトアップで重厚感を際立たせる
③函館市北方民族資料館
建物は旧日本銀行函館支店で、装飾等の派手さはないが
なるほど銀行らしい重厚感がある
資料館としてアイヌ民族をはじめとする北方民族の資料も
興味深く、ぜひとも昼夜ともに訪れたい施設だ
④喫茶JOE
この建物をはじめ、海沿いを歩くと左手には現在はレストランや
民宿に転用されている明治の建造物が点在する
夏は心地よく冬はちょっと厳しい海からの風に吹かれながら
開港都市函館の明治ハイカラ文化に想いを巡らせてほしい
⑤函館市臨海研究所
北海道最古の警察庁舎である旧西警察署を復元した建物
当時の建物を取り壊さずに修復という形をとらなかったこと
は残念だが、それは敢えて忘れて、威厳のある警察署だった
建物を楽しんでほしい
⑥太刀川家住宅・店舗
米穀店や回漕業で財を築いた太刀川家で国の重要文化財に
指定されている
現在はカフェとして活用されているので、昼のまちあるきの際は
休憩場所として計画に組み込むことをおすすめしたい
⑦大幸機動興業所社屋
大正期に建てられて木造3階建ての建築物
堤商会の事務所として建てられたもの
明治大正期の建築物がひっそりと点在するエリア
例えば窓の形や意匠などの細部に注目してあるけば
建築マニアならずとも楽しめる味を持った建物ばかりだ
ひとつひとつの建物がメインディッシュ足り得る『王道コース』
に比べると、いささか地味ではあるものの、だからこそ
明治の一般レベルの暮らしを想像して歩くことができるエリア
ひとつひとつの建物や関わる人物が何ものであったのかなど
いちいちガイドブックで確認などすることなく、
ただ、そこに残された素敵な雰囲気を感じてほしい