しかし、難しい受験もしていないし
部活はガッツポーズも出来ない剣道部だったので
胴上げされる機会なんてなかった。
豆知識
武道では勝った後にガッツポーズすると相手への非礼行為として一本取り消しされるのだ。
まぁ、そうでなくても
人生で胴上げされる機会なんて
なかなかないのだ…
人数が揃えば物理的に出来る…が
何も成し遂げていない胴上げはただの組体操。
私が求めている価値がある物ではない…。
だから、10年間のアイドル活動を終えたお祝いに
胴上げされたい…!
エンディングツアー後半ごろから
制作のインリンクさんや音響の山口さん(ずっとでんぱを担当してくれて信頼のある屈強な男性)に胴上げされてみたいと相談をしてみた。
山口さん『胴上げした事もされた事もあるよ!…人数が必要だ。力的にも男性の方が良い。でも君はアイドルだから、そこら辺のメンズじゃなくちゃんと信頼できるメンズを集めないとだ』
自分はあまり気にしていなかったけど
その辺も考えてくれている辺り、
めちゃくちゃ配慮が出来る信頼の山口さんだ…。
いつ実行するかー…
山口さん『絶対に落とさないけど、もしもの事を考えて全てが終わった後にしよう。』
エンディングツアーが終わり、
ラストライブのゲネプロ…そして当日…
トロッコで会場を去った後
あぁ…終わってしまったんだ…という寂しい気持ち、やり切った気持ち、そして…
ついに胴上げしてもらえる!
とわくわくした気持ち
しかし、ライブ後は挨拶回りに
撮影、乾杯、着替え、マッサージ…
やる事が盛りだくさん過ぎる。
チームのみんなも後片付けに忙しそうだ。
…今日まで、準備も調整も含め
本番でみんな疲れ切っている…
そんな中、胴上げをお願いしていいのか…
一通りやる事も終わり、諦めていたところ…
音響チームの山口さんと尾山さん(台湾で一緒にお寺を回って撮影までしてくれた女性)が『お疲れ様でした!』と挨拶しに来てくれた。
流石にこの後胴上げは出来ないだろうと
諦めていた私に尾山さんはこう言った。
『胴上げ…しなくて大丈夫ですか!?』
…!!!!
山口さんと一緒に動いていた尾山さんも
胴上げされたい私を気にかけてくれていたのだ。
山口さん『みんな、集合!!!!』
周りの製作陣『なんだなんだ』
ぺろりん、胴上げします!
みんなの優しさと協力のおかげで
ついに、夢が叶ったのだ。
1人では叶えられなかった夢だった。
アイドル、でんぱ組.incをやり遂げたという達成感
お世話になったチームみんなの
力強く背中を押してくれる手
緊張感と解放感が入り乱れる浮遊感。
胴上げが終わり、上げてくれたみんなに
しっかりお礼を伝えると
『私も!』『私も!』とメンバーが列を作った。
更に、メンバーだけではなく
でんぱクルーのコーディーや制作チームと
たくさんの人達が胴上げに参加した。
その様子を見ていた制作のチームメイトがこう言った。
『でんぱ組の歴史を作ったのは未鈴ちゃんだけど…胴上げブームを作ったのはぺろりんだね』
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画像:元祖胴上げメンバー鹿目凛
また胴上げしてもらえるように、
第二章の人生をやり遂げよう。
と心に誓うぺろりんであった。




