坂本龍馬をやりたい


少し古い記事になってしまいますが、自民党の鳩山邦夫・元総務相が、自民党を離党し新党を結成する意向を表明し、以下のように述べたといいます。

 結党の時期は「参院選を堂々と戦えるタイミング。連休前でしょうか」として、大型連休前の4月末を示唆した。政党助成法で定める政党要件を満たす国会議員5人の参加のメドは立っているとし、「与謝野(馨・元財務相)さん、舛添(要一・前厚生労働相)さん、みなが一緒になれるよう、私は坂本龍馬をやりたい」とも強調した。新党結成の理由は「自民党は賞味期限切れだ。いまだに派閥政治をしている」と説明した。

 このブログでは、折々に、鳩山邦夫氏のことを悪く書いています。が、鳩山氏のことを書きたい訳ではなくて、このような時にしばしば出てくる「坂本龍馬」のことです。どうも、このように多くの人が自分もそうありたいとして名前の出てくること、たぶん、そうであるから私は坂本龍馬が好きになれないのかもしれません。TVの「龍馬伝」でも回を追うにつれて、どちらかというと岩崎弥太郎の方に感情移入しつつあります(笑)
 脚本によるとは思うのですが、人物の描き方がどうも気に入らない。たとえば、武市半平太…人間的な弱さの部分をあえて描こうとしているのしょうが、英雄的な壮大さに欠けてしまっている。龍馬も、こんどこそと思って見ているのですが、だんだんと従来型の一人醒めているような龍馬像になりかけているようでもあります。後に袂を分かつにしても、少しは土佐勤皇党にのめり込んでも良いのではないか…。
 舞踏家の田中泯さんが演じるところの吉田東洋は、なかなか迫力があって良いですね。これは、以前、田中泯さんの舞台を観にいったことがあり、多少はファン心理が働いているからかもしれません。