perfenkpima1981のブログ

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 10月に行う多治見のながせ商店街の企画で、音のアーティストの鈴木昭男さんのパフォーマンス「点音(オトダテ)」が行われるのだが、それに先立って鈴木さんが多治見に来て、多治見の街の音を聴くポイントを設定して行かれた。

多治見のながせ商店街を中心に街の所々に鈴木さんが選んだポイントが点在し、来たお客さんがそのポイントに立って耳をすませるという企画なのだが、それに先立って試しにそのポイントを実行委員の人たちと廻ってみる事になった。

参加したのは、たじみ街つくり委員会の人達とながせ商店街の店主の方々、それからながせ商店街と陶芸作家のコラボレーションの企画の参加作家の一人として僕も仲間に入れてもらった。

年代も格好もばらばらの7~8人の集団が多治見の街に設定された点音ポイントの20数箇所をぐるぐる歩いて廻り、ときどき立ち止まっては耳をすませているので、街ゆく人達も何をしているのだろうと不思議そうに見ていた。

鈴木さんが選んだポイントは、一緒に同行していた商店街の手芸店の店主のみのわさんによると、多治見の古い街道上に偶然か必然か位置しているそうで、その場所その場所に不思議な雰囲気があるのだった。

そういう場所を巡っているうちに参加メンバーも鈴木さんの目線になってきて、いままでとは違った街の表情を発見し始めた。
 
多治見に鈴木さんがいらした時に「皆を巻き込む」というような事をおっしゃっていたのは、こういう事だったのだろうか。白い髭の優しい仙人のような風貌の鈴木さんが世界的な音のアーティストであるのは、こうやって企画に参加した人の意識を変え、そこから波紋のように街の人達にも影響を与える力があるからなのだろう。

3時間ぐらいかけて歩き廻ったのだが、大人の遠足みたいでとても楽しかった。 ...