小川的ジブリレビュー!

第一回「耳をすませば」


Movie time



実は色んな映画のレビューしてきましたが
ジブリ作品はしたことがなかったのです。


なので今回初めて挑戦してみます!!
今日は一番好きなジブリ作品、耳をすませばのレビュー。
見たことある方も見たことない方もぜひぜひ♪


「耳をすませば」1995年公開 近藤喜文監督

実はこの作品はりぼんで連載された柊あおいさん作、同名少女マンガが原作。
主人公は図書館へ通うほど読書が大好きな中学1年生の少女、月島雫。

雫はある日、借りた本の図書カードに必ずいる「天沢聖司」という存在に気付き思いを馳せる。

ある日、電車に乗って図書館へ向かう途中、同じ車内で猫と乗り合わせる。
そんな猫が同じ駅で降りたのをキッカケに雫は猫を追いかけ、
辿りついた先は図書館付近にある「地球屋」という不思議なアンティークのお店だった。



以上が簡単なあらすじなのですが、この物語は実在の場所がモデルとなっています。
それは東京多摩市にある「聖蹟桜ヶ丘」
雫が図書館に向かうときに利用してた電車もちゃんと京王線として存在してます。
雫と同じように電車に乗り、駅につくと映画と全く同じシーンが広がっています。
実際のモデル地での取材写真はこちら↓
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.2066045662277.2091297.1578840758&type=3

で、肝心の内容なのですが、この映画はファンタジーも大冒険も非日常も全く起こりません。
ただただ月島雫という一人の少女の青春時代のワンシーンでしかないのです。
彼女は想い馳せていた「天沢聖司」いう名の
一人のバイオリン職人という夢を追う少年と出会うことで彼に恋をし、
だからこそ彼に追いつきたいと自分も夢を必死で見つけようとします。

読書が大好きな彼女は「小説家」という夢を見つけ
必死で模索して作品を書こうとするのですが、
不器用なため学校の勉強は一切手をつけずテストの結果は散々になってしまい
母親が呼び出されてしまう始末。
だけど彼女は意地になってでも小説を書き上げようとするのです。

夢を見つけ必死に頑張る彼を見て焦りを感じてしまう。
そんなことって恋人に限らず私たちにもありますよね。
近しい人が輝いて見える、自分には何もないと自信を無くす。
だから必死になって頑張ってみるけど、ほかのことがおろそかになる。
やりたいこと頑張ればいいんだって思ってしまったり。

彼女が一つの物語を書き終えた時に感じた感情。
それは達成感でもなんにでもなく無力感でした。

雫「あたし・・・、あたし、書いてみてわかったんです。
  書きたいだけじゃだめなんだってこと。
  もっと勉強しなきゃだめだって。」

雫「でも、聖司くんがどんどん先に行っちゃうから無理にでも書こうっ て・・・。
  あたし、怖くて、怖くて・・・。」
実は雫の思い人の聖司君は高校へ行かずに、
卒業後はイタリアのバイオリン学校へ行ってしまうのです。

それに焦った雫は置いてかれるのを恐れ、
高校なんか行かなくていい。小説家になればいいと
雫は思っていたのですが物語を書く中で自分の知識不足を知り、
勉強することの大切さを痛感します。

私もこんな時期があったことをこのシーンを見ていつも思い出します。
絵が描けたらいいと思ってたけどそれにはたくさんの知識が必要。
人の筋肉のつき方、動作、色んなことを知らなければプロにはなれない。
勉強する意味がわからなかったけど大切なんだって思った瞬間に
どんな知識も絶対先で自分の力になるんだと確信できました。

この映画の最大の魅力とはなんともない平凡な日常がテーマでいて
見た人を虜にしてしまうというところ。
監督の近藤さんは若くして病に亡くなり、
この作品が最初で最後となってしまいました。
ジブリの後継者と言われていたくらいの彼の才能は
これを見れば言わずもがな伝わってくるほど。

劇中の曲には野見 祐二さんが担当。彼の初の作曲がこの作品。
なのに素晴らしいくらいの耳すまの世界観を演出しています。

大して変わらない日々が平凡だ、退屈なんて感じる人はいると思います。
ファンタジーやアクションを見て憧れることもあるでしょう。
でも主人公の雫のように、毎日見慣れた道でも少し小道を外れて
思い切って冒険してみれば、何かがあるかもしれない。
夏のセミの声さえも私には好きでたまらないBGMに感じる。
見慣れた町さえも自分次第でわくわくする舞台になる。

私はこの映画の舞台の町へもう何度も足を運んでます。
ここに行くためだけに東京へ行ってます。
家しかないなんら普通の町なのに、大好きなんです。
雫のように色んなところへ行って何かあるかもってわくわくしてる。

この作品ひとつで私が得たものは計り知れません。
夢を追う苦悩や焦り、だけど大切なこと。
日常こそわくわくすることがたくさん落ちてるってこと。
いろんなことに気付かされて今の私があります。

有名な物語のラストは必見!若いっていいなって思うと同時に
この気持ちは忘れちゃだめだなってつくづく思います。
何かを諦めることと大人になるってことは違う。
いつになっても目の前の人を、そして自分自身のことを信じてたいですね。

すごくすごくオススメのジブリ作品。
見て損はないので見たことないって人は一度ご鑑賞あれ♪
きっと失ってたものに気付けるでしょう。